ふと、鶴のひとこえの(ほ)の人、堀澤さんと話がしたくて、昨日彼がビールを醸している「シンキチ醸造所」を出てすぐに「飲みませんか?」とLINEをした。わりとすぐに帰ってきて、明日とかどう?と。僕はたまたま月曜日から県外で仕事だったこともあり、本庄市の店で飲もうという提案に即答した。堀澤さんおすすめの「自然派ワインとアテ・サクラ」。一番飲んだワインはフランスの「ラ・ヴィーニュ・ダンベール’22」。堀澤さんが、この店のマスターはワインの味の言語化がすごい、と力説していたがこのワインの解説には「スミレや黒果実にオリエンタルなスパイス感 メリハリあるエキス エッジが効いていながら滑らかな味わい」とあった。なるほど。僕は個人的に香りには醤油を、味にはお香を感じた。とても美味しかった。
何を話したか、ということはここには書かないが、お互いの大部分の変わらない部分と、一部の変わった部分がある程度共有できた気がして嬉しかった。もう一人、機嫌良くいる人が堀澤さんの隣にいてくれたことも大きい。堀澤さんとは今後一緒にやりたいことがあって、それはすぐには動かなそうだけど、むしろ堀澤さんから提案されたこともあって、それを実現させることもとても良さそうだ。会うのは1年にあるかないか程度だけど、やはり自分にとっては、たまに彼と話すことは必要な事だなと思った。
堀澤さんが「岡安さんは、悲しいってことがわかる人だ」と言った。そうだろうか。悲しさや寂しさを紛らわさず、向き合いながら、けれど機嫌が良い人でありたい。