6282声 故郷を離れて

2025年08月19日

若い頃、東京へ来るといつも「僕はここで立てなかったんだな」と気持ちが小さくなった。群馬へ戻らずに東京あたりに残り仕事を続け、もしかしたら家庭を持つこともできたかもしれない。それができなかった自分を小さく思っていた。十年くらい前から(それでも、たかが十年くらい前からなのだが)東京に来てもそういう気持ちを持たなくなった。ひとつには、群馬において仕事や暮らしで自分の居場所に確信を持てたから、ということがあるのだと思う。来てみれば今だに東京は楽しいが、わざわざ暮らしたいという気持ちもなくなった。

これを書いているのは蔵前のカフェ。昨日泊まったホテルもそうだったが、非常に観光客の外国人が多い。デスクの隣では、2人の青年がまくしたてるように中国語を話している。どこに行こうか? と話しているのかもしれない。

東京あたりで暮らしたいとは思わないが、もっと外へ旅行に行くべきだったなとは思っている。まだ遅くないのかもしれないが。