6286声 猫に隠れられて 

2025年08月23日

プライバシー的なものもあるので名は出さないが、仕事も何度かしている旧友とも言える人が僕んちと僕の会社の中間地点に引っ越してきて。彼が仕事がら多忙なことから、たまに「僕の代わりにうちの猫の餌をあげてくれませんか?」と連絡をくれることがある。どの道、会社から家に帰る途中だし、彼にはお世話になっているし、何より猫は好きなので喜んで引き受けている。

今夜もいつものように餌皿にドライフードを山盛に盛り、いつもはすぐに出るのだけど、猫を待ってみた(細かいことを言うと、この文章は猫が餌を食べに来るのを待ちながら玄関で書いている)。そこそこ広い一軒家で、何より人見知りな猫たちなのだ(2匹いて、1匹は顔を見たことがあるのだがもう1匹は並々ならぬ人見知りだそうで多分見たことがない)。

と、この文章のはじめからここまで書き進めても鳴き声はおろか物音一つしない。飼い主が家にいないことをいいことに、すでに猫たちはこの家を抜け出して夜の町を探索しているのではないか?・・って多分そんなことはないのだけど、本当にいない。寂しい。無理やり部屋部屋を開けるわけにもいかないので、そっと帰ることにする

・・・と「そっと帰ることにする。」と書いてからさらに5分粘ってみたが、たった今2階から「ぐるニャーゴー」みたいな寝ぼけたような声だけが聞こえた。いい感じで寝ているのかもしれない。結果、姿形を一度も見ることはできず、マジで帰る。