東吾妻町観光協会主催の
「吾妻峡新緑ガイドツアー」に参加した。
来月、東吾妻町を舞台に
ミニドラマのようなものを撮影する予定があり、
そのワンシーンで吾妻峡(吾妻渓谷)を使いたいので、
その下見、が一応の目的である。
渓谷沿いを走る国道145号の上に、
長いトンネルのバイパス道ができたから、
車の数は圧倒的に少なかった。
昔、熊の檻があった場所はとうの前から何もなく、
手をつなぐカップルとすれ違った。
ハツ場ダム、とペアになり名前が注目される吾妻峡。
ダム完成後も7~8割ほどはそのまま残るのだそうで、
ちょっとホッとした。
高崎から参加したという、てきぱき歩いて
帽子にきらきら光るシマウマのブローチをつけたご婦人が、
こまめに何かを拾っている。
「食べられるんですか?」と聞くと、
「これは藤の実で、おはじき遊びができるのよ」と教えてくれた。
カップルで歩くのもいいし、
ダム問題に眉間にしわ寄せ歩くのもいいと思うが、
この場所は、藤の実を拾って歩くような人たちによって
長年愛されてきたのだ、と思ったら、
景色が少し違って見えた。