『いのちのスープ』
というドキュメンタリーがある。
料理家の辰巳芳子さんのドキュメンタリー、
実はまだ観ていない。
「北毛プロジェクト」というイベントで
辰巳芳子レシピのスープを飲み、
それ以来、まだたった2回ではあるが、
僕の中で「夜に辰巳芳子レシピのスープを作る」
ことは小さな楽しみになった。
昨晩は長ネギ15本をとつとつと切った。
検索すればレシピも見つかるが、基本、
野菜適量を時間と手間をかけて煮たり炒めたりし、
微量の香辛料以外は塩のみの味付け、
野菜のポテンシャルをいかに引き出せるかの
スープということなのだろう。
これを一口飲むと、
野菜にこれだけの味が隠れていたのかと思うと同時に
即席で味や風味を足すことについて考えたくなる。
これが良し、他が悪し、ではないが、一度体感すべき味というか・・
スープと言えば、
昨年中之条町で行われた「秋、酒蔵にて」というイベントで飲んだ
(ほ)のひとこと堀澤宏之作の「縄文スープ」(名前は違ったかも)は絶品だった。
それもまた、どの食材から何をどれだけ引き出すか、というスープだったように思う。
お母さんがこどものためにスープを作る。
言葉に書いただけでも心温まる光景。
言葉でも抱擁でも伝えきれない愛情はもしかしたら、
スープで伝えられるかもしれない。