2254声 スープ

2014年05月25日

『いのちのスープ』

というドキュメンタリーがある。

料理家の辰巳芳子さんのドキュメンタリー、

実はまだ観ていない。

 

「北毛プロジェクト」というイベントで

辰巳芳子レシピのスープを飲み、

それ以来、まだたった2回ではあるが、

僕の中で「夜に辰巳芳子レシピのスープを作る」

ことは小さな楽しみになった。

昨晩は長ネギ15本をとつとつと切った。

 

検索すればレシピも見つかるが、基本、

野菜適量を時間と手間をかけて煮たり炒めたりし、

微量の香辛料以外は塩のみの味付け、

野菜のポテンシャルをいかに引き出せるかの

スープということなのだろう。

これを一口飲むと、

野菜にこれだけの味が隠れていたのかと思うと同時に

即席で味や風味を足すことについて考えたくなる。

これが良し、他が悪し、ではないが、一度体感すべき味というか・・

 

スープと言えば、

昨年中之条町で行われた「秋、酒蔵にて」というイベントで飲んだ

(ほ)のひとこと堀澤宏之作の「縄文スープ」(名前は違ったかも)は絶品だった。

それもまた、どの食材から何をどれだけ引き出すか、というスープだったように思う。

 

お母さんがこどものためにスープを作る。

言葉に書いただけでも心温まる光景。

言葉でも抱擁でも伝えきれない愛情はもしかしたら、

スープで伝えられるかもしれない。