「環境問題は、人間活動の肥大化によっておこる」
「利便性や快適性を追うことが、幸福への道ではない」
「自然淘汰の産業革命。一方、自然と共生してきたのが我々日本人だった」
現実的な未来を捉え、過去や自然に学び、自分の頭で考え、未来を作っていこう
という前向きな講演が続く。
今夜は、国や行政に頼らない市民主体の活動を行う
NPO法人「ぐんまCSO」主催の、「石田秀輝氏講演会」の
記録撮影を担当した。場所は、県庁向かいの群馬会館。
技術の進歩で暮らしは楽になると思いきや、
人と人の絆が弱い、幸せを感じられない、未来に希望がない国、日本。
幸福感やエネルギー問題に対し、解決のヒントは自然が備えたサイエンスや、
高齢者が語る過去や、我慢一辺倒ではないエコな暮らし方にある、と石田氏。
関心のある内容が多く、ビデオカメラ越しにも元気をいただいた夜になった。
面白いのは、前中之条町町長の入内島氏が代表を務める
「ぐんまCSO」メンバーには、県内各地で町づくり活動をしてきた方が多い。
今夜の聴衆もまた、アート、建築、デザイン、農、職人、猟師、行政・・
職種や年齢や住む場所は違えど、同じような問題意識をもち、
個々独立に、時に一体で動こうぜ、という “意気” の良さを感じる人ばかりだった。
今夜話に出たわけではないが帰りの車、
金子みすずさんの詩がふと頭に浮かんだ。
「明るいほう」にも種類があるのだろう。
僕は、誰かによって仕組まれた「明るいほう」へ向かってはいないだろうか?