2256声 明るいほうへ

2014年05月27日

「環境問題は、人間活動の肥大化によっておこる」

「利便性や快適性を追うことが、幸福への道ではない」

「自然淘汰の産業革命。一方、自然と共生してきたのが我々日本人だった」

現実的な未来を捉え、過去や自然に学び、自分の頭で考え、未来を作っていこう

という前向きな講演が続く。

 

今夜は、国や行政に頼らない市民主体の活動を行う

NPO法人「ぐんまCSO」主催の、「石田秀輝氏講演会」の

記録撮影を担当した。場所は、県庁向かいの群馬会館。

 

技術の進歩で暮らしは楽になると思いきや、

人と人の絆が弱い、幸せを感じられない、未来に希望がない国、日本。

幸福感やエネルギー問題に対し、解決のヒントは自然が備えたサイエンスや、

高齢者が語る過去や、我慢一辺倒ではないエコな暮らし方にある、と石田氏。

関心のある内容が多く、ビデオカメラ越しにも元気をいただいた夜になった。

 

面白いのは、前中之条町町長の入内島氏が代表を務める

「ぐんまCSO」メンバーには、県内各地で町づくり活動をしてきた方が多い。

今夜の聴衆もまた、アート、建築、デザイン、農、職人、猟師、行政・・

職種や年齢や住む場所は違えど、同じような問題意識をもち、

個々独立に、時に一体で動こうぜ、という “意気” の良さを感じる人ばかりだった。

 

今夜話に出たわけではないが帰りの車、

金子みすずさんの詩がふと頭に浮かんだ。

「明るいほう」にも種類があるのだろう。

僕は、誰かによって仕組まれた「明るいほう」へ向かってはいないだろうか?