「めっかった群馬」立ち上げ人の一人、
(ぬ)のひとこと、抜井諒一さんに初めて会ったのはいつだったか。
わりと早々に、(ほ)の人こと堀澤宏之さんと共に3人で前橋の飲み屋を
はしごしたような記憶もある。
なんとなく、「飄々とした」という言葉が似合う人である。
(ぬ)のひとは、第23回日本伝統俳句協会新人賞を受賞した
俳句の人でもある。実は凄い人なのだ。
こと俳句のことになると目の色が変わる・・と思うが細目なのでよくはわからない。
年のはじめには「わるのり俳句ing」という俳句旅行があって、
僕も昨年今年と2年連続で参加させていただいた。
その旅行とは、新年早々に電車に乗る → 酒を飲む →
酒をどかしたテーブルで句会を行う → 酒を飲む
という素晴らしい旅である。とても楽しみにしている。
「焦点のどこまでとなき秋の空」
は、(ぬ)のひとの俳句であるが、本人その気はないかもしれないが、
彼は「吟醸」の句を目指す人ではないか、と仮定してみる。
華やかさ際立つ「大吟醸」ではなく、もちろん添加物入りの酒でもなく。
パッと目をひかないかもしれないが、まじりっけなし、力強く、飽きない、句。
彼はこれからも旅をし、銭湯に入り、酒を飲み、詠み続けることだろう。
知らない人は俳句=おじいさん?と思うかもしれないが、彼は若い。
あの娘だったら(ぬ)のひとと価値観が合うんじゃないかな?
と思ったことがあったが・・おせっかいおばちゃん的にね、
「あの娘は酒飲む人嫌いだと思うよ」とアドバイスを受け、
じゃあ無理だね、と瞬時に諦めたことは、
まだ(ぬ)の人には話していない。