2257声 (ぬ)のひと

2014年05月28日

「めっかった群馬」立ち上げ人の一人、

(ぬ)のひとこと、抜井諒一さんに初めて会ったのはいつだったか。

わりと早々に、(ほ)の人こと堀澤宏之さんと共に3人で前橋の飲み屋を

はしごしたような記憶もある。

なんとなく、「飄々とした」という言葉が似合う人である。

 

(ぬ)のひとは、第23回日本伝統俳句協会新人賞を受賞した

俳句の人でもある。実は凄い人なのだ。

こと俳句のことになると目の色が変わる・・と思うが細目なのでよくはわからない。

年のはじめには「わるのり俳句ing」という俳句旅行があって、

僕も昨年今年と2年連続で参加させていただいた。

その旅行とは、新年早々に電車に乗る → 酒を飲む →

酒をどかしたテーブルで句会を行う → 酒を飲む

という素晴らしい旅である。とても楽しみにしている。

 

「焦点のどこまでとなき秋の空」

 

は、(ぬ)のひとの俳句であるが、本人その気はないかもしれないが、

彼は「吟醸」の句を目指す人ではないか、と仮定してみる。

華やかさ際立つ「大吟醸」ではなく、もちろん添加物入りの酒でもなく。

パッと目をひかないかもしれないが、まじりっけなし、力強く、飽きない、句。

彼はこれからも旅をし、銭湯に入り、酒を飲み、詠み続けることだろう。

 

知らない人は俳句=おじいさん?と思うかもしれないが、彼は若い。

あの娘だったら(ぬ)のひとと価値観が合うんじゃないかな?

と思ったことがあったが・・おせっかいおばちゃん的にね、

「あの娘は酒飲む人嫌いだと思うよ」とアドバイスを受け、

じゃあ無理だね、と瞬時に諦めたことは、

まだ(ぬ)の人には話していない。