392声 鼻水黙想

2009年01月26日

一日を過ごし、床に就いて寝る間際。
「よし書こう」ったって、総じて文章など紡ぎ出せないのである。
思考の入口辺りから、手頃な発想を引き摺り出そうと、
椅子の上に座して黙想にふける。
そして、うとうと眠りこける。
「はっ」と気付くと、鼻水が垂れている。
「ずっ」と鼻を啜って、袖口で目を擦る。
すっかり冷たくなってしまった、足のつま先。
両手で温めながら、虚ろな夜は更けてゆく。