627声 打ち上げ食堂

2009年09月18日

眠い。
ちゅうのも、今週一週間、常に眠かった様な思いさえある。
季節の変わり目だからか、朝起きてから日常生活を営む上で、
睡魔につけ込まれる回数が、やたらと多くなった。
天気の穏やかな日が続いていると言う事も、一つの要因だろう。
我ながら、呑気なものだと思う。
明日からは、世間全体が呑気に空気に包まれる。
大型連休、俗に言う「シルバーウィーク」だ。
其れに伴って本日、サラリーマンなどは、連休前の打ち上げをする一団も多い筈。
夜の街の居酒屋で一杯。
通常ならばこう来るだろうが、本日、私が目にした打ち上げはちと様子が違った。
昼飯時。
行きつけの食堂で、独りラーメンを啜っていた。
すると、暖簾をくぐって来たのは、付近の工場と思しき作業着を着た人たちの一団。
座敷席へ上がり、それぞれ、注文する。
ここで吃驚したのが、注文の仕方が、居酒屋での打ち上げでよく見られる方式であった。
「はい、じゃあ飲み物から」
「コーラの人は手を挙げて下さい」
「1、2、3・・・、はい、じゃあコーラ以外の人、はい、斉藤さんは何ですか」
「ウーロン茶」
「はい、藤井くんは」
「オレンジジュース」
「あっ、俺もオレンジ」
ってな方式で飲み物だけを先に注文し、各席に飲み物が行き渡った所で、幹事の挨拶。
乾杯してから、食べ物の注文。
皆、カツ丼やカレーライス、ラーメンに餃子を突きながら、歓談している。
打ち上げの内情はどうも、昨今の経済不況による業績の圧迫で、
暑気払いやなんやらの打ち上げが伸びに伸びてしまった。
中止も惜しいので、止むを得ず、経費の掛らぬ昼食打ち上げにしたと言うものらしい。
宴もたけなわ。
一本締め、ないしは三本締めこそないが、13時10分前には、幹事が速やかに閉会の挨拶。
一団は潮が引く様に店を辞して行き、店内はまた静かになった。
しかし、深刻な経済不況の波は、以前として市井生活からは引いてくれない様である。
呑気に欠伸もしていられない。