638声 歩かざること

2009年09月29日

瑣末的な事を書く。
今日、勤め先から帰る途中、道が非常に混雑していた。
停車している車列、遥か先までテールランプが見える。
夜も更けたこの時間、渋滞など有り得ない。
恐らく、先の十字路で事故でもあったのだろうと、
車列からヒョイと裏道に折れた。
この辺りは土地勘があるので、ヒョイヒョイと裏道を抜け、
十字路の先へ出たら、以前として渋滞中。
「はて、事故現場はまだ先かな」と思いつつ、また渋滞の車列に潜り込んで直ぐ、
渋滞の根源が判明した。
ドライブスルーなのである。
それも、今日から開店した牛丼チェーンのドライブスルー。
恐らく、開店割引やら開店記念品の贈呈などが目当てで、皆並んでいるのだろう。
確かに、ドライブスルーでは、渋滞に組み込まれていないと買えない筈だ。
しかし可哀想なのは、この渋滞、ドライブスルー渋滞だと知らずに並んでいる人たち。
長い時間掛けて渋滞の先まで来てみれば、事故や工事現場など無く、
自分には関係無い、牛丼買う人の列なのだ。
粗忽な人ならば、先を急ぐあまり、
誤ってドライブスルーへ入ってしまう人も出て来る筈。
毎日この様な状況って事は無いだろうが、セール期間はやはり渋滞が予測される。
これには、交通量が多く車線が少ない道路にドライブスルーを設置する、
店舗の構造的問題も挙げられる。
しかし、群馬県民がドライブスルー好きってのが、一番の要因ではなかろうか。
休日など、店舗内はガラガラに空いているのに、
ドライブスルーは長蛇の列と言う光景を、頻繁に目にする。
歩かざること上州人の如し。
なんて、他県人から言われていそうである。