11月も中旬。
ともなるとチラホラ、どころでは無く、
巷は本格的に年の瀬の様相を呈してくる。
年賀状の販売、お歳暮の発送、おせちの予約。
小売店の年末商戦が勃発し、いよいよ激化してくる頃。
それに輪をかけて、クリスマスなんてのもあるから、
いよいよ戦況は泥沼化してくる模様。
先日、一寸した仕事で、ケーキの写真撮影をした。
撮ったケーキは12種類。
ロールケーキ有り、ショートケーキ有り、クリスマスケーキ有り。
私はとりわけ甘い物が好きでも無いのだが、
生クリームがたっぷり塗られた白く綺麗なケーキを目の前にすると、
思わず唾を飲む。
やはり、菓子と言えど一つの料理。
綺麗に細工が施され、旬の彩で飾られたケーキなどは、
目で食べさせる効果が多分にあるようだ。
それを実感したのは、随分前にも一度経験がある。
その時もケーキだった。
と或る洋菓子店の厨房。
パティシエの方と話をしていて、ロールケーキかなんかの切れ端を頂いた事がある。
ケーキを作る時、結構、スポンジの切れ端が出るのだ。
生クリームが付いたスポンジの切れ端は、形こそグチャグチャだったが、
味は美味しかった。
後日、その洋菓子店が卸している喫茶店で、
珈琲とそのロールケーキを食べる機会があったのだが、
味はやはり、切れ端の比では無く美味しかった、と記憶している。
撮影が終わり店を辞す時、お店の方にケーキを数種、御土産で頂いた。
チョコのケーキを一つ食べ、味は非常に美味しいのだが、
甘党でも無い私は一つが限界。
残りを全て、同行者に渡してしまった。
私の場合、ケーキは目で食べる事に限る様である。