686声 冬の西日の上毛電鉄

2009年11月16日

1時間に2本。
と言う事を確認してから、切符を買った。
此処は中央前橋駅。
昨日の俳句ingで乗った、上州が誇るローカル線、「上毛電鉄」の始発駅である。
私は初めてこの上毛電鉄に乗車したのだが、
様々な点で新鮮な驚きを得た。
まず、改札で切符を切る事。
JRの様な自動改札は勿論無く、改札で切る切符は、御馴染の駅名と日付入りの判子ではなく、
「パチン」と先の丸い鉄の鋏で切るのだ。
私は、幼少の頃に、車掌さんセットか何かの玩具で見て以来である。
本物のあの鉄のペンチの様な器具で、切符を切られたのは初めてである。
そして、上毛電鉄はサイクルトレインを実施しているから、
電車内で自転車を押した乗客が、チラホラ見受けられる。
常連と思しき乗客が駅構内に、スーッと自転車で入って来て、
券売機の前でヒョイと降りて切符を買い、自転車を押しながら、列車に乗車して行く。
JRを主に利用している私の目には、これが非常に珍しく映る。
熟柿が実る田舎駅。
西日に照らされる列車内には、様々な人々。
自転車を押してる外国人。
アイスを食べてる女子高生。
俳句を書いてるワルノリ俳句ing御一行。
我々を包む車内の空気は、ゆったりかつまったりとしている。