782声 2月の土曜日

2010年02月20日

カーテンを開けると、快晴。
部屋の中へ、真っ直ぐに傾斜する、薄い朝日。
淡い空色に、小さい鳥たち、思い思いに飛び、囀り合っている。
山の稜線がくっきりと見える。
未だ2月、冬の気候なのだ。
これが、3月になると、春の霞が掛かって、山の稜線が薄らぼんやりしてくる。
気温が温暖になると共に、淡い空色は、もっと淡くなる。
そして今日は、春に向かう気候に逆行し、厳寒の真冬を思わせる、
深山幽谷へ行く事になっている。
しかし、行って見れば、穏やかな春の山かも知れない。
それでは、万座温泉を味わうには物足りない。
旅者の我儘であるが、はらりはらりと、可憐に粉雪が舞う雪渓を眺めながら、
一杯やりつつ、一句詠みたい。
さて、そろそろ、私の土曜日が動き出す。