平成22年2月22日22時22分。
と言う状況下に、この文章を書いている。
2のゾロ目であるが、そんな事を気に止めているのは、私ぐらいで、
世間は何一つ変わらずに流れて行く。
しかし、2月22日生まれで、今年平成22年に22歳の誕生日を迎えた人にとっては、
並々ならぬ想いで今日を過ごした事だろう。
「2」と言う、自分に関連ある数字に、魅かれる筈である。
関連が無くとも、魅かれるものだ。
と、半ば感心したのが、先週末に乗った、特急列車での事。
吾妻や水上の温泉地へ向かうその列車に、新前橋駅から乗車したのだが、
その時点で車内はほぼ満席。
そして、ざわめく車内の酒臭い空気。
その既に出来あがっている雰囲気から推察するに、高崎駅でなく、
その大半が、始発駅の上野か、大宮辺りからの乗客。
列車が、渋川駅に着くや、約三分の一の乗客が下車して行く。
若い女性客の姿が目立つ。
これは、伊香保温泉の湯客。
次は中之条駅で、残り二分の一。
目立つのは、家族連れや会社の同僚風の湯客。
これは、四万温泉や沢渡温泉かな。
続いて、川原湯温泉駅
何やら、訳有り風のカップルの姿が散見される。
そして、列車が長野原草津口駅に入線すると、残り乗客の大半が席を立つ。
若いカップルから、年配の夫婦まで、幅広く多彩な客層である。
草津温泉ないしは、尻焼、応徳、辺りの温泉を目指すのであろう。
万座温泉を目指す私は、終点の万座鹿沢口駅まで、静かな車内で快適な旅情を味わえた。
都会の観光客が、こぞって温泉地を目指す、温泉地のみを目指す。
列車から、更にバスで何十分と言う苦労を厭わずに。
それが少しでも、途中で通過してくる、高崎駅、新前橋駅で途中下車してくれたら。
と思うのは、土地に関連在る私の見解で、関連と魅力は必ずしも、比例し得ない。