784声 関連と魅力

2010年02月22日

平成22年2月22日22時22分。
と言う状況下に、この文章を書いている。
2のゾロ目であるが、そんな事を気に止めているのは、私ぐらいで、
世間は何一つ変わらずに流れて行く。
しかし、2月22日生まれで、今年平成22年に22歳の誕生日を迎えた人にとっては、
並々ならぬ想いで今日を過ごした事だろう。
「2」と言う、自分に関連ある数字に、魅かれる筈である。
関連が無くとも、魅かれるものだ。
と、半ば感心したのが、先週末に乗った、特急列車での事。
吾妻や水上の温泉地へ向かうその列車に、新前橋駅から乗車したのだが、
その時点で車内はほぼ満席。
そして、ざわめく車内の酒臭い空気。
その既に出来あがっている雰囲気から推察するに、高崎駅でなく、
その大半が、始発駅の上野か、大宮辺りからの乗客。
列車が、渋川駅に着くや、約三分の一の乗客が下車して行く。
若い女性客の姿が目立つ。
これは、伊香保温泉の湯客。
次は中之条駅で、残り二分の一。
目立つのは、家族連れや会社の同僚風の湯客。
これは、四万温泉や沢渡温泉かな。
続いて、川原湯温泉駅
何やら、訳有り風のカップルの姿が散見される。
そして、列車が長野原草津口駅に入線すると、残り乗客の大半が席を立つ。
若いカップルから、年配の夫婦まで、幅広く多彩な客層である。
草津温泉ないしは、尻焼、応徳、辺りの温泉を目指すのであろう。
万座温泉を目指す私は、終点の万座鹿沢口駅まで、静かな車内で快適な旅情を味わえた。
都会の観光客が、こぞって温泉地を目指す、温泉地のみを目指す。
列車から、更にバスで何十分と言う苦労を厭わずに。
それが少しでも、途中で通過してくる、高崎駅、新前橋駅で途中下車してくれたら。
と思うのは、土地に関連在る私の見解で、関連と魅力は必ずしも、比例し得ない。