804声 ネオン、夜桜、お濠

2010年03月14日

春風駘蕩。
とはまさに、今日の如き天気を言うのだろう。
清々しく、晴れ渡った一日であった。
こう言う気候になってくると、話題に上がってくるのが、花見である。
毎年、と言っても昨年からの事だが、桜の下で句会を催している。
主催は、クレインダンス。
と言っても、私を含め、二人である。
なんだか今日は、補足説明ばかりで文章の歯切れが悪いが、
春風が駘蕩なので、ご容赦願いたい。
毎年、この花見の句会だけは、参加者の数が多い。
もっとも、俳句そっちのけで、桜をつまみに飲みかつ食いに来ている人が多く居る。
と言うだけの話かも知れない。
それでも、一応、見知らぬ参加者どうしが、夜桜の下で懐中電灯を照らしながら、
五・七・五に興じる。
赤ら顔で、一升瓶を抱え込んでいる人などが、可憐な句を詠んで皆を唸らせている。
そんな光景を、私などは、臍を噛む思いで見ている。
今年は4月の上旬。
場所は、昨年高崎だったので、前橋辺りにしようと思う。
高崎城址のお濠端。
繁華街に灯る彩色のネオンに照らされる、桜。
お濠の水面、漆黒に浮かぶ、その花びらは、浮世離れた光景であった。