4706声 地下鉄のザジ

2021年03月07日

とはいえ、日曜日には日曜日らしいことがしたい。仕事を終えて帰宅後に缶チューハイをプシュっとし、手持ちのDVDを再生した。『地下鉄のザジ』。1960年の作品ながら熱狂的なファンをもつ不思議な映画だ。

 

パリに、おかっぱ頭の少女ザジがやってくる。2枚目きどりの叔父さんが出迎えるが、もう冒頭からひっちゃかめっちゃか。パリの街中をあちこち逃げ回るザジを追いかける叔父さん。いろんな変な人を巻き込みながら、シュールにシニカルに延々とドタバタ劇が続く。物語なんてあってないようなもので、酒を飲みながら観るのに適した映画だと思う(ただし、舞台が舞台だけにワインの方が合うなと思ったが)。

 

年をとるとどうも決まった形ややり方にハマりやすいものだが、翻弄されるおっさんたちを見てケタケタと笑うザジを見て、もっとひっちゃかめっちゃかな事をしても良いのかもなぁなどとぼんやり思っていた。疲れていたようで、映画のラストに行き着く前に僕は眠っていた。この映画、結局ラストはどうなるんだっけ?