4838声 七夕

2021年07月07日

今日はずっと窓際でパソコンと向き合っていたくせに、空のひとつも見上げなかったのだが、この時間、星は見えていないようだ。もともと、七夕なんて習慣は小学校の頃に短冊に願い事を書いて以来、何もしていない気がする。だから今年の7月7日もなんてことのない平日だった。

 

姉がお世話になっている作業場から姉は、工場部品の組み立て等ではなく、簡単に作れるアクサセリーやノベリティなど、マイペースにのんびりやれる内職仕事をもらっている。それは、1個いくらで生産ラインとして働く仕事ということではなく、難しい仕事や対面仕事は無理でも何か手作業をして社会活動に加わる、ということを目的とした、ゆるい仕事である。

 

僕なんぞ30分でサジを投げてしまいそうな細かい手作業を続けることは、姉には苦ではないらしい。むしろ最近では「与えられたビーズだと色が少ないから100円ショップを見に行ってくる」など、独自なアレンジまで加えて、それらは作業場の担当者や利用者などにも好評らしい。今朝は「作った紙の笹の葉を褒められた」と言っていた。

 

少し前に「七夕に作業場内に飾るための織姫彦星のキャラクターが入った紙飾り」を見せてもらったことがある。姉が居間で10日くらい時間をかけて作った力作だった。それが売り物になるかと言えば難しいが、時間をかけて紙を切って貼って作ったそれが作業場の壁に飾られることは、とても似合うし、良い事だと思った。

 

わざわざ見に行くことはしないが今日、その七夕飾りを誰かが見てくれていたらいいな、とは思う。