今日、「第144回芥川賞・直木賞」、平成22年度下半期の受賞者が発表された。
と言う報道を、この群馬の片隅からなぞっているのも、どうかと思う。
しかし、この内容で書くと決めてしまったので、今日の所は書かねばならぬ。
今回は、第130回以来、7年ぶりの「ダブル受賞」であり、
マスコミ報道の苛烈が予想される。
てぇのは、今回の場合。
芥川賞は、朝吹真理子さんの『きことわ』と、西村賢太さんの『苦役列車』。
直木賞に木内昇さんの、『漂砂のうたう』と、道尾秀介さんの『月と蟹』。
130回の時の場合。
芥川賞は、金原ひとみさんの『蛇にピアス』と、綿矢りささんの『蹴りたい背中』。
直木賞に、江國香織さんの『号泣する準備はできていた』と、
京極夏彦さんの『後巷説百物語』。
130回は、2004年の事である。
強く印象に残っていのは、受賞者の年齢。
二人とも、当時の私よりも、年若だった。
大学在学中、19歳での受賞となった綿矢さんに、金原さんは20歳での受賞。
マスコミ報道は苛烈し、インターネットでも、多くの情報が飛び交っていた。
平たく言えば、ブームを巻き起こした。
その後の、彼女らの活躍は、文芸誌などを立ち読みする程度の私でも、
知っている程。
鑑みるに、今回。
『きことわ』の、朝吹真理子さんは、26歳。
年若である。
と言う事だけで、注目されるのは、どの分野でもよくないとは思う。
よくないとは思うが、その輝きは、そこにあるべき、輝きなのである。
まさに、あの時のブームを彷彿とさせる。
状況は違えど、暫く、今回の4氏の名前を、頻繁に目にすることになるだろう。
さて、どれから読もうか。
【天候】
終日、快晴。
高崎市では、時折、風花が舞う。
県内銭湯湯銭、平均360円程度。
都市部日帰り温泉湯銭、平均600円程度。