1113声 若手ブーム

2011年01月17日

今日、「第144回芥川賞・直木賞」、平成22年度下半期の受賞者が発表された。
と言う報道を、この群馬の片隅からなぞっているのも、どうかと思う。
しかし、この内容で書くと決めてしまったので、今日の所は書かねばならぬ。
今回は、第130回以来、7年ぶりの「ダブル受賞」であり、
マスコミ報道の苛烈が予想される。

てぇのは、今回の場合。
芥川賞は、朝吹真理子さんの『きことわ』と、西村賢太さんの『苦役列車』。
直木賞に木内昇さんの、『漂砂のうたう』と、道尾秀介さんの『月と蟹』。
130回の時の場合。
芥川賞は、金原ひとみさんの『蛇にピアス』と、綿矢りささんの『蹴りたい背中』。
直木賞に、江國香織さんの『号泣する準備はできていた』と、
京極夏彦さんの『後巷説百物語』。

130回は、2004年の事である。
強く印象に残っていのは、受賞者の年齢。
二人とも、当時の私よりも、年若だった。
大学在学中、19歳での受賞となった綿矢さんに、金原さんは20歳での受賞。
マスコミ報道は苛烈し、インターネットでも、多くの情報が飛び交っていた。
平たく言えば、ブームを巻き起こした。

その後の、彼女らの活躍は、文芸誌などを立ち読みする程度の私でも、
知っている程。
鑑みるに、今回。
『きことわ』の、朝吹真理子さんは、26歳。
年若である。
と言う事だけで、注目されるのは、どの分野でもよくないとは思う。
よくないとは思うが、その輝きは、そこにあるべき、輝きなのである。
まさに、あの時のブームを彷彿とさせる。
状況は違えど、暫く、今回の4氏の名前を、頻繁に目にすることになるだろう。
さて、どれから読もうか。

【天候】
終日、快晴。
高崎市では、時折、風花が舞う。
県内銭湯湯銭、平均360円程度。
都市部日帰り温泉湯銭、平均600円程度。