1116声 埼玉浴場名鑑

2011年01月20日

さて、今宵の御供は。
と言っても、酒ではなく、本。
本と言うか、これは冊子、と言った方が正しい。
そして、とても貴重な、現代風に言えば、レアな冊子なのである。

タイトルは、『埼玉県浴場名鑑』。
発行元は、『埼玉県公衆浴場業環境衛生同業組合』。
つまり、埼玉県の浴場組合が、組合員に配布している冊子である。
何故それが、組合員でもない、しかも群馬県在住者の私の手元にあるか。
頂いたのである、埼玉県の銭湯のおやっさんに。

昨年、埼玉県の或る銭湯へ伺った時の事。
番台のおやっさんに、自らの活動を報告したところ、
「じゃあ、これ読む」
ってんで、番台の隅に有った、この浴場名鑑をくれた。
しかも、異なる年代の物を、1冊づつ。

A4判およそ100頁くらいの冊子で、古い方は平成11年度版とある。
以前、大胡の東湯でもおやっさんから、丁度これと同じような冊子で、
群馬県版を見せてもらった事がある。
やはり埼玉県は、群馬県に比べ、銭湯の数が桁違いに多い。
中でも、一番多いのが川口市で、何と1市に34軒も有している。
人口の数と、工業地域である事が要因と推察するが、
平成23年の群馬県全体の銭湯数28軒を上回っている。

現在はと言うと、21軒にまで減少している。
およそ12年で、13軒の減少。
つまり、1年に1軒のペースで、減っているのであるが、
全国平均で見て、割と緩やかだと感じてしまう。
他の自治体の減少数が、あまりに急なので。

頁後半部分は、浴場業界の業社広告になっていて、
銭湯に出入りする、様々な業社の広告が掲載されている。
その数がとても多い。
たしか、群馬版の広告頁は余り印象に残っていないので、
埼玉県の銭湯業界の活況が伺える。

平成11年度版を読了したら、もう1つの平成19年度版を読んで、
寝るつもりである。

【天候】
終日、穏やかな冬晴れ。
大寒。に準じて、とても寒い。