1136声 2月の雪

2011年02月09日

起床してすぐ、である。
何と言うか、空気の流れが停止しているような閑けさ。
この気配には、幼い頃より、憶えがある。
窓の外は、おそらく、雪。

天気予報は半ば的中し、深夜から雪が降り始めていたらしい。
私の住んでいる、前橋市寄りの高崎市(旧群馬町)では、
積雪2、3cmと言ったところであろう。
ボタ雪気味なので、道路までは積もっていない。
私の生活地域の周辺では、目立った交通機関の乱れもなく、
午後にはさっぱりと、解けてしまった。

詩歌に親しむ者にとっては、この「月雪花」と言うのは、
格別、叙情的に映るだろう。
楽曲では、「雪月花」と言う方が多い。

私も、俳句に親しむ者のはしくれとして、朝。
直ぐにペンとメモ帳を持って、句を捻ろうとしたが、如何せん寝ぼけ眼。
この叙情的な実景を捉えた句が、一向に作れない。
手を伸ばした、冬の歳時記。
「雪」の項の頁を見ると、なんとも「雪」に関する季語の多い事。
日本人の大方は、古くより雪と親しんで来たのであろう。
一向に句が作れぬまま、今や、夜更け。
すっかり雪は、解けてしまった。

【天候】
午前中降雪。
午後より晴れて、雪は一掃された。