1162声 鏡の顔

2011年03月07日

昨日は、埼玉県は熊谷市の銭湯へ行って来た。
熊谷の市街地には、現在、伝統銭湯が3軒残っている。
列挙すれば、「見晴湯」、「朝日湯」、「桜湯」、である。
その中、定休日の1軒を抜かした、2軒へはしご湯。

夕暮から黄昏時に訪問したのだが、2軒とも盛況であった。
特に、JR熊谷駅より、およそ徒歩3分と言う、
好立地に居を構える、桜湯。
夕方になると、入口の前の歩道に、
自転車が折り重なるように連なっている。
群馬県内では、前橋市の「重兵衛湯」で、その様な光景が見られる。

2軒とも、ペンキ絵を有する、素晴らしい銭湯だった。
客足の途切れる間が無かったので、
写真撮影などを番台へ申し出る事もなく、帰路に着いた。
そして、家へ帰ってから、とどめの入浴。
短時間で都合、3回入浴した事になるが、体は至って健康。
の筈もなく、乾燥肌が、更に乾燥して、カサカサになってしまった。
おまけに、体温の調節機能が馬鹿になったしまったのか、
今日一日、体温調節がうまく出来ず、甚だしい、倦怠感であった。

黄昏時に、知らない街で知らない人と、湯船に浸かっている時間。
たくましい湯気がたちこめる、浴室。
仄明るい蛍光灯の下。
結露した鏡を手でこすると現れる、自らの、顔。
「大丈夫か、俺」
一寸、弱気に感傷。

【天候】
朝から雨。
山間部では、雪からやがて霙。
夕方には降り止み、冷え込み甚だ強し。