1442声 翌朝

2011年12月13日

椅子に座ること、小一時間。
懐手しながら、あれこれと今日書くべき内容を組み立てていた。
その内に、爪先から寒さが染み込んできて、どうにもならぬので、
寝床に入った。
寝床に入り、体温で蒲団の中が温まって来たところで、また椅子に戻り、
それから、先程組み立てた内容を書こうと思っていた。

寝床に入っても、中々、蒲団の中が温まって来ないし、
爪先はいつまでも冷えたままである。
これは、長期戦になると思い、手持無沙汰に転がっている文庫本を一冊取って、
詠み始めた。
頁を捲るごとに、だんだん蒲団が温まって来て、おまけに瞼も下がってきた。
これから、眠い目を擦ってまたあの冷たい椅子に座り、
せっかく温まった足を冷やすのが、とてもおそろしく思えて来た。
なので、翌朝起きてからやろうと思った。
しかし、実際に行動に移す気力は無いだろうと思いつつも、「翌朝起きてから」。
そう思うと、とても心地好く眠れそうな気がしたからである。
それでいま、また夜に冷たい爪先を擦りつつ、これを書いている。

【天候】
終日、冬日和