1604声 遠蛙

2012年05月25日

帰宅して風呂に入り、寝床になだれ込むようにして寝てしまった。
先生宅で句会がある日はいつもそうなので、致し方ない。
それでは、昨日の話。

だんだんと増えて行き、現在では自分を入れ十人を欠けるかと言う。
概ねそのくらいの人数においての、句会になっている。
夜、ぽろぽろと人が集まって来て、ぽろぽろと句を作り始める。
そして、先生はいつもほろほろと酔っている。
よって、机の上は宴会の如く、食べ物だらけになっている。
その食べ物が大方片付いたところで、句会となる。

句の作り方も様々で、外に言って夜風を感じながら、作る人もいれば、
机の前に座ったまま、思案している人もいる。
この日は、網戸越しに蛙の声が聞こえた。
季題で言うところの「遠蛙」である。
外へ出てしばらく聞いていると、面白い「気付き」が沢山あった。

自分の住んでいる所は高崎市なので随分と平野部だが、
先生宅は渋川市街地を一望できる丘陵にある。
その地形のせいなのであろうが、蛙の声の聞こえ方が、
自分の思っているそれと違った。
極端に言えば、空から降って来るように聞こえたのである。
そんなことで一句を得たが、もっと色んな場所で聞いてみたいとも思った。

【天候】
終日、晴れて夏日。