日刊鶴のひとこえ

この鶴のひとこえは、「めっかった群馬」に携わる面々が、日刊(を目指す気持ち)で記事を更新致します。担当者は堀澤、岡安、すーさん、坂口、ぬくいです。この5人が月替わりで担当しています。令和8年度は4月(坂)5月(ぬ)6月(岡)7月(す)8月(堀)9月(坂)10月(ぬ)11月(岡)12月(す)1月(堀)2月(坂)3月(ぬ)の順です。

5492声 新しい仲間

2026年03月17日

昼過ぎまで仕事をして前橋へ。ワインの飲み比べ会に誘っていただき参加してきた。方のワイン好きなお客様も何名かいらしていて普段は店主とお客の関係だがお客同士として楽しくワインを飲むことができた。群馬でこういうナチュラルワインを楽しむ機会がある事自体が稀で、そのワインの選択が好みのものであることは初めてのことである。今回の企画主の店主は30代前半で女性である。大変勝手だが20歳も若い仲間ができたような気分で、それをチームに例えるなら自分が出場する試合の会場まで一気に広くなったような、そんな気分になった。

5491声 伊藤さん

2026年03月16日

朝からふきのとうを取らせていただきに倉渕へ。毎年この時期に倉渕の伊藤さんのところでふきのとうビールに使うふきのとうを取らせていただいている。伊藤さんは倉渕の生まれではないが家族で越してきておそらくもう20年くらいは経つ。私と同学年である。倉渕でもかなり分け入った山の中で養鶏をしながら家族と暮らしている。彼のいつもにこやかで繊細で温かい雰囲気が好きでふきのとうは関係なく会いに行きたくなる。遠くの高校に下宿しながら通っていた息子が帰ってきたらしい。若い息子にバトンタッチしながらしっかり休みながらまだまだ元気でいてほしい。

5490声 老いの説明

2026年03月15日

酒を飲むと揺らぐ。若い頃は酒を飲んでも分解する体力があったり若さそれ自体が不安定の要素でもあるからその時の不安定が酒によるものなのかどうか分かりにくい。ところが歳を重ね酒を分解する体力が衰えてくると今この不安定は酒の影響を受けているのだということがよく分かるようになる。酒は飲んでいるときは陽の状態へと向かうがいざその酒が抜ける頃には陰の方向へと力強く引き込まれる。これを認識して酒をやめる人が増えるのだろう。そういうことをちゃんと説明する大人が少ない。そしてまた人として揺らぐことは当たり前でもしかしたらそれが人がやさしくあるために必要なことかもしれないことを説く大人はさらに少ない。

5489声 面接

2026年03月14日

仕込みの合間に面接をする。都内在住の若者が東京から面接に来てくれた。住所を聞かずに呼んでしまったが今後は確認してからにしよう。いろいろ話をした。自分のことを言語化できる若者であった。少なくとも私のその頃より大人に感じた。一番大事なのは相性、つまり私と合うかどうかだということを話し、また会う約束をして面接はいったん終了となった。夜は2組4名様のご来店。終わってみればへとへとである。

5488声 噛まれる休日

2026年03月13日

今日は午前中は魚の仕入れと水洗い。午後は野菜類の仕込み。その間に事務仕事や片付けをするとあっという間に陽が傾いてくる。だいたい営業のない日はこうして翌日の営業ための仕込みかビールの仕事で一日が終わる。夕方に千晶ちゃんのところに行きロビンくんという犬と戯れる。ロビンくんは凶暴な遊びたがりである。私になついているわけではなく飛びかかってきてやたらと噛みつく。十分痛いくらいの力で噛むのだが傷にならないギリギリの力加減で噛む。噛まれたところを見たら傷になっていないので一寸感心してしまった。が、感心している場合ではない。

6487声 詰まる

2026年03月12日

ぶどうのビールのタンク移動。途中で詰まるんじゃないかと薄々感じてはいたが案の定詰まった。仕方がないので2/3くらいは手で移動。ポリ容器に3リットル位入れては別タンクに投入すること130リットル位。40回以上繰り返したということか。だいたい薄々感じたらほぼほぼその通りになるのだから肝に銘じるべき。二度と繰り返さぬよう心得るべき。

6486声 求人

2026年03月11日

SNSに求人を投稿したら早速応募があった。ビール造りを始めて9年が過ぎて、そろそろこの場所をどうしたいのか考えないといけないと思っている。自分の代で終わりにするのか。その後も誰かに引き継いでもらうのか。できることなら誰かに引き継いでもらいたいという思いもあるがそんな人がいるのかどうかも分からない。とにかく問うてみようと思い投稿したら応募があった。せっかくだから一人一人会ってみたいと思う。シンキチ醸造所に何を求めているのか聞いてみたい。

6485声 風邪か

2026年03月10日

2/21以来のビールの仕込み。ブラウンカラーのベルジャン酵母仕込み。ベルジャン酵母は初めてかもしれない。仕込みは順調に終わったと思ったらなんだか身体が重くなる。夜になってさらに重だるく。節々が痛くなってきた。膝から下がむくんでいて痛い。熱が出そうな気配。

6484声 初稽古

2026年03月09日

今年になって初めてのお茶の稽古。年末から何かと忙しく年が明けても今日まで稽古ができなかった。春はもうすぐそこである。昨年十年ぶりに再開したお茶の稽古は忘れていることも多く最初から一通りさらってやりたいと以前先生に申し出ていた。先生は母親だから融通を利かせてくれるので助かる。稽古用に出ていた茶碗を見て親子であーでもないこーでもない。私の器好きは母親譲りである。

6483声 遠方からお客様

2026年03月08日

東京、横浜からのお客様がご来店。昨年秋のイベントでシンキチを知っていただきその時に鮨屋をやっているという話にもなり今日のご来店となった。女性4名でワインをボトルで何本か楽しまれた。私と同世代が多かったが皆さんお強い。来月に再び開催される同イベントでの再会の約束をした。

6482声 初めての薬

2026年03月07日

昨日はいつになく体調がよく昼間の仕込みの合間も頭を使う仕事がはかどった。ところが夜寝る間際になって急に目が痒くなってきた。ん?ついにきたらしい。くるとは思っていたが今年は大丈夫かもと期待もした自分が浅はかだった。早速薬を買いに行きすぐに飲む。薬は何でも最初に飲むときはよく効く。

6481声 若社長は息子

2026年03月06日

伊勢崎から若社長がご来店。伊勢崎時代にお世話になった方の息子さんだった。ちゃんと立派な好青年だった。「このくらいの息子がいてもおかしくないのか」とまたお客様から世の中の現状を知らしめられた。立派な青年への好感が青年ではない自分を横目で見る。53歳は青年ではない。当たり前である。そんな当たり前のことをはたと気付かされて立ち尽くす瞬間が50歳を過ぎてから増えた。

6480声 花粉の季節

2026年03月05日

明け方まで風が音を立てて吹いていた。朝になってもまだ強い。先週までの暖かさで飛び始めた花粉が車に薄く積もる。花粉の症状で大変そうな話を聞くようになってきたが私はまだ軽い反応で収まっている。日曜日から再び寒くなるという。寒さもあと少しと思うと今年の冬は短かったような気もしてくる。せめて天気くらいは穏やかな春が来ることを願っている。

6479声 身体と頭

2026年03月04日

体力には身体の体力と頭の体力との二つがあるように思う。身体の体力は長時間動けるとか疲れても早く回復するといったことだとすれば、頭の体力とは集中力が長続きするとか考え事を整理できるということになるか。いくら身体の体力があってもいい加減であったり自己確認が乏しかったりすると仕事は磨かれない。なんとなく過ぎる時間やあいまいなまま抱えていることを言葉や数字にするには頭の体力が必要になる。もともと身体の体力ばかりで生きてきてしまった私は50歳を過ぎて身体の体力が減ってきて、身体と頭のバランスが良くなってきたんじゃないかと感じている。それぞれが9:1くらいだったのが半々に近くなってきたような気がしている。そうするとスピードは遅くなるが丁寧になる。面白いのはスピードは遅くなっているのに丁寧になると進んでいる感覚が増すということである。歳をとって思いがけずよかったなと思えることの一つである。

6478声 雨のひな祭り

2026年03月03日

雨のひな祭り。知り合いの子どもが女の子だからその子たちの顔が浮かぶ。平和な世の中で育ってほしい。海はこのところ時化続き。あるものの中でなるべくいいものを仕入れる。兵庫柴山のズワイガニは先週までの福井の越前蟹より旨みが強い気がする。味噌も甘い。柴山は香箱蟹の産地。いつか行ってみたい。

6477声 総動員

2026年03月02日

2名のお客様が3組時間差でご来店。献立改編の時期でもあり終日慌ただしかった。たった6名決まった料理だがお客様それぞれ食べる早さも興味の先も違う。どう頑張っても手は2本しかない。握りが始まっているのに他のお客様は蒸し物でもう一組は焼き物なんていうことが起こる。そういう時は口も動かす。自分総動員。長い一日だった。

6476声 3周年

2026年03月01日

お店が3周年となった。開店前の長い準備の閉塞感を振り払うように料理とお客様に向き合い仕事をした3年間だった。50歳からの3年間は体力の衰えを実感したタイミングだった。しかしその反面仕事に深く関わることができた貴重な時間でもあった。いつまで続けられるかは分からない。今日仕事があることに感謝したい。

6475声 大台前

2026年02月28日

今日は10キロのランニング。キロ6分を切ったのは初めてで、少しずつ走れてきている実感がある。誕生日でもあり、大台手前の最後の一年。最近、大事なものはそれほど多くなくていいのだと気づいた。いま手元にあるものを丁寧に守って生きていきたい。親も年を重ね、これからは支える側になる。家族と仕事、そして毎日の酒を楽しく味わうためにも健康は欠かせない。突き詰めれば、それだけで十分に満ちている。