586声 信州上田から名店に感謝

2009年08月08日

「第1回ぐんまの名店めぐり」から、一夜明けた。
今朝、起床した際、枕もとに空の麦酒缶が2本、立っていた。
枕もとに立たれるってのは、いささか気分が悪い。
おまけに、深酒の余韻が胸に残っており、身体的にも気分が悪い。
しかしながら、深酒の余韻は、昨晩の快宴に比例する。
めぐった名店は2軒。
どちらでも、非常に心地良く、酒食と歓談が楽しめた。
それに、往来から聞こて来る八木節の音頭が加わる、
これはもう痛快であった。
「居心地の良さ」
まずそれを客に提供するのが、
名店を名店たらしめる重要な条件だと感じる。
現在、小難しい顔をして、途切れ途切れな昨夜の記憶を引き揚げている。
そして、断片をつなぎ合わせて、本日、これを記載している場所は、
古びたホテルのタバコ臭い小部屋なのである。
場所は、信州の上田市。
何故か、上田に来てしまった。
今朝、枕もとに麦酒缶が2本立っていた事は、前述した。
その後、麦酒缶を退けて、寝床から這い出す際に、
床に散乱している本が目に入った、著者、池波正太郎。
そう言えば、昨晩深い時刻、太宰治論議を首に青筋を立てながら、交わしていた。
話を戻す。
記憶の引き揚げ作業は、稀に、思いがけぬも記憶を引き揚げてしまう事もある。
そう言えば、上田市街地に在る「池波正太郎・真田太平記記念館」は、
非常に見応えがあると、知人から聞いた。
時刻は未だ午前中。
其処で思い立ち、一寸、二日酔いの緩和も兼ねて、
足を延ばす事にしたと言う訳なのだ。
上田市街地は、七夕祭りの最終日。
夕方から、小雨が降り出し、山向こうに雷も聞こえる。
人通りも疎らで、街は落ち着いている。
今宵、桐生の名店に負けない店と、出会えれば良いんだけどなぁ。