632声 景勝野郎

2009年09月23日

陽は傾いて、海の上。
凪いだ波間を、黄昏に染めている。
夕陽、海原を一筋に伸び、其れはあたかも、輝ける道の如し。
などと、自らの料簡を気障野郎にさせる位、日本海に沈む夕陽は綺麗だった。
群馬から新潟、新潟から群馬。
その道中、車窓風景には延々と田園風景が広がっていた。
見渡す限り、黄金色に波打つ稲穂。
丁度時期で、農家の人たちが稲刈りに精を出していた。
方法は変われど、悠久の昔から続く、人々の営みの光景。
寄せては返す波。
その一つの波紋の様なものでは無かろうか。
人の一生など。
とまたもや、魚沼の田園に沈む夕陽があまりにも綺麗だったので、
自然と気障なセリフを吐かせる。