シルバーウィークも終わり、各観光地もどうやら一段落。
ETCの割引効果で、泣いた所もあれば、笑った所もある。
高速道路のインターから外れた都市などは、苦戦を強いられた事だろう。
一方、インターから交通の便が良く、かつ駐車場の広い観光地などは、
その恩恵を大いに享受できた筈。
先の小旅行の道中、私が立ち寄った観光地で、特に驚かされたのが、
各地の「道の駅」である。
土地土地の道の駅は、何処へ寄っても大入り満員。
地場の特産品を買う人、名物料理を食べる人、
旅の道中で憩う人たちがごった返している。
この大型連休に照準を合わせ、多くの道の駅が多彩なイベントで観光客を迎えていた。
地場食品で有名な所は、地場食品試食フェア。
特産品で有名な所は、特産品の体験、実演フェア。
大河ドラマ「天地人」で有名な所は、天地人フェア。
この様に、道の駅に一歩足を踏み入れれば、財布の紐は緩みっぱなしになってしまう。
したたかと言うか抜け目無いと言うか、そのたくましい商魂には恐れ入った。
利用する側も、見る、買う、食べると、観光の醍醐味を味わう事が出来る。
だから、多くの客が立ち寄るのであって、ともすれば、
道の駅を目的地として旅行する人が、少なくないと言う。
翻って、昔から有名な海沿いの観光地。
昔堅気で昭和の雰囲気漂う、土産物屋を覗いて見た。
そこでも驚かされた。
私が小学生時分、親の反対を押し切って買ってもらった土産物が、
寸分違わぬ姿で、未だに販売されているではないか。
タペストリーにキーホルダー、ボールペン等々。
そして、貝殻細工の天井から吊るす飾り物の数々。
商魂はもはや、発酵、熟成し、埃塗れで眠っている。
寝かされた土産物は、得も言われぬ香気を放つ。