633声 土産物屋の貝殻細工

2009年09月24日

シルバーウィークも終わり、各観光地もどうやら一段落。
ETCの割引効果で、泣いた所もあれば、笑った所もある。
高速道路のインターから外れた都市などは、苦戦を強いられた事だろう。
一方、インターから交通の便が良く、かつ駐車場の広い観光地などは、
その恩恵を大いに享受できた筈。
先の小旅行の道中、私が立ち寄った観光地で、特に驚かされたのが、
各地の「道の駅」である。
土地土地の道の駅は、何処へ寄っても大入り満員。
地場の特産品を買う人、名物料理を食べる人、
旅の道中で憩う人たちがごった返している。
この大型連休に照準を合わせ、多くの道の駅が多彩なイベントで観光客を迎えていた。
地場食品で有名な所は、地場食品試食フェア。
特産品で有名な所は、特産品の体験、実演フェア。
大河ドラマ「天地人」で有名な所は、天地人フェア。
この様に、道の駅に一歩足を踏み入れれば、財布の紐は緩みっぱなしになってしまう。
したたかと言うか抜け目無いと言うか、そのたくましい商魂には恐れ入った。
利用する側も、見る、買う、食べると、観光の醍醐味を味わう事が出来る。
だから、多くの客が立ち寄るのであって、ともすれば、
道の駅を目的地として旅行する人が、少なくないと言う。
翻って、昔から有名な海沿いの観光地。
昔堅気で昭和の雰囲気漂う、土産物屋を覗いて見た。
そこでも驚かされた。
私が小学生時分、親の反対を押し切って買ってもらった土産物が、
寸分違わぬ姿で、未だに販売されているではないか。
タペストリーにキーホルダー、ボールペン等々。
そして、貝殻細工の天井から吊るす飾り物の数々。
商魂はもはや、発酵、熟成し、埃塗れで眠っている。
寝かされた土産物は、得も言われぬ香気を放つ。