857声 午後の並木道

2010年05月06日

伊香保か草津か、それとも四万か。
高崎から前橋へ抜ける国道には、温泉地にでも行くのだろう、
県外ナンバーの車が、未だ多く見られる。
今週までは未だ、ゴールデンウイークの余波が続くと思われる。
それにしても、5月に入った途端に、この暑さや如何に。
連休中などは、列島各地で、軒並み夏日を観測。
今日も、関東地方などに至っては、30℃手前あたりまで、気温が上昇。
水ばかりがぶ飲みしている私などは、早くも、夏を前にして夏バテ気味である。
倦怠を引き摺りながら、前橋市街を、だらだらと歩いていた。
往来で信号待ち。
午後の日盛りから逃れるべく、路面の影に、体を入れる。
風が一筋吹いて、影が揺れ、日光が射す。
見上げると、並木の欅。
その新樹から、時折、太陽の光が洩れ、まるで万華鏡の如くきらきらと輝いている。
信号が青になって、私は歩く。
なんだか嬉しくなって、少し駆けた。