863声 逃げの五月

2010年05月12日

巷ではそろそろ、流行の兆しが顕著になってくるのではあるまいか。
それは毎年猛威をふるう、季節性の病。
五月病である。
この病の特徴として、GW明けから、症状に悩まされる人が続出する。
その症状は、倦怠感や無気力、食欲不振や不眠と、不明確かつ不明瞭な状態で現れる為、
明確な医学的診断が難しいとされている。
主な要因と挙げられるのは、4月からの新環境に適応する為にかかったストレス。
それが、大型の連休時期に噴出し、連休明けの5月初旬に顕在化してくるのだ。
思い当たる節がある人も、今まさに症状に悩まされている人も、いるであろう。
そして、中には古参の五月病患者もいて、この病気との付き合い方が、
手慣れた人だっているだろう。
未だ、五月病との付き合い方及び対処法に要領を得ない私は、目下、
「逃げ」の姿勢をとろうかと思っている。
つまりは差し当たり、映画館のスクリーンの中に、小説の行間の中に逃げ込んで、
巷に五月病のほとぼりが冷めた頃、ひょっこりと戻って来ようと、目論んでいる。
今年は遠くまで逃げないと、追い付かれそうである。