875声 昔がそのまま、今になる

2010年05月24日

ラクダに乗って砂漠を行く夢。
こそ見ないが、まさにその様な状況下に置かれた者の如く、体が水分を欲していた。
それは、未だ夜も明けきらぬ今朝の事。
極度に咽の乾きを覚えて目を覚まし、寝床から這い出て、洗面所へ向かった。
体内で、アセトアルデヒド脱水素酵素が活発に働いている為だろうが、
飲んでいる時と言うのは、つくづく、水分補給を忘れている。
頭痛を感じながら飲む水は、冷たくて美味いのだが、何とも不快な悔恨の後味がする。
しかしながら、今朝は雨降り。
深酒した次朝は、雨模様が良い。
これで、目に染みる様な、雲一つ無き青天。
ときては、たまったもんじゃない。
そう言えば、昨日の俳句ingは、珍しく雨。
それまで、俳句ingの日と言えば、晴天続きだった。
しかし、雨の伊香保温泉は叙情的な雰囲気に包まれており、
句作には良い作用があった。
伊香保温泉は、良い温泉場だと思う。
昔から、遊興の色が濃い温泉街だが、最近は随分と女性客も多く、
小洒落た店も多く興っている。
それらが混然一体となって、石段の脇に苔生す如く群生しているのも良さだが、
一番の良さは、著しく区画整理されていないところ。
昔がそのまま、今になっているところ。