879声 本の形

2010年05月28日

終日、一色に染まっていた。
と言っても、過言ではなかろう。
巷のメディアが、である。
本日から、iPadが日本の各取扱店で発売。
と言う事でもう、報道が過熱。
各取扱店前に、その発売を今や遅しと並んだ行列。
そして、発売日にiPadを手に入れた人たちの歓喜。
今朝から、テレビにラジオにインターネット、
あらゆる媒体がその話題に終始していた。
一色に染まる、あるいは染まりやすいのは、日本人の特性とも言える。
それがこと、舶来品だったりすると、もう一撃必殺である。
「新型情報端末」って事で、発売前から大いに注目を集めていた、このiPad。
新型と称するその大きな特徴は、「電子書籍端末」としての機能だろう。
つまり、電子書籍化された本を、インターネット上からダウンロードすれば、
このiPadで読む事が出来る。
中には、映像や音楽などの付加価値付が付いてくる本もある。
報道によると、これによって、出版関連業界は大いに活気づいているらしい。
活字離れの進む若者を取り込む、大きなチャンスとして捉えているからだ。
確かに、活字を読む形は変われど、その「読む」と言う本質は変わらない。
エレキギターが登場したって、アコースティックギターが無くなる訳でもない。
ちょいと本腰を入れたギター弾きなら、大抵、両方持っていて、
曲によって弾き分けている。
それでしか表現できない音楽があるから。
つまり、そう言う形になって行くのではあるまいか。