880声 小雨交じりの屋台横丁

2010年05月29日

小雨交じりの曇天。
カーテンを開け、そんな天気が目に入って来ると、一瞬怯んだ。
しかし、このタイミング。
逃せば後は、いつになるか分からない。
そう自らを奮い立たせる。
オーディオのスイッチを入れ、一昔前に流行ったロックをかけて、
気分を強引に鼓舞。
家を出て、目指したのは栃木県は宇都宮市。
なまじ、「栃木路地裏銭湯記」なんて銘を打って、
栃木県の銭湯を回り始めてしまったので、完結せねば気が済まない。
群馬県の銭湯との対比をしてみたくもある。
そんな訳で、一路、宇都宮へ。
電車にバスを駆使して市内の銭湯を回る。
昨年に一度、訪れているので、移動は慣れたものである。
そして結局、写真は一枚も撮れず、と言うか撮らず、終い。
それは、どの銭湯も、開店からお客さんの入りが盛況で、撮る隙がなかったのである。
現在、宇都宮市内には3軒の銭湯があるのだが、そのうち一軒が、
どうしても開店している時に来れない。
前回は日曜日に来て暖簾が掛かっておらず、今回は土曜日で同じ結果。
近所の銭湯で聞くに、営業はしているとの事なので、残念であった。
合わせて、ここまで来て、銭湯でシャッターを切らなかったのも、残念。
そそくさと、ユニオン通りからオリオン通り、そして、屋台横丁へ入る。
この「屋台横丁」とは、昨年末に高崎田町にできた、「中山道恋文横丁」、
通称「屋台通り」みたいなものである。
と言うか、そのモデルとなった横丁だろう。
「横丁」っても、新しく興った、新旧ハイブリット型の横丁である。
何軒か梯子して、店内で忘れない内に、先程の銭湯情報を雑記。
止めに、オリオン通り入口脇に在る焼き鳥屋へ、煙に誘われて入店。
宇都宮は、餃子もさることながら、焼き鳥屋が多い。
日暮れ時の商店街には、自転車で颯爽と走り抜ける高校生と、客引きの姿が目立つ。
やはり地方都市のターミナル駅周辺がそうであるように、夜は昼の喧騒が引け、
閑散とした街が現れる。