終日快晴。
夕方より雲多し。
「冷えたおでん」
ってのが、こんなにも侘びしい食べ物だと、痛感したのは今朝の事。
酔っ払って帰る道すがら、寄ったコンビニで酔眼に映ったのは、
「おでん70円均一セール」
と言うレジ横の看板。
飲み物を買うついでに、思わず、怪しい呂律で、
合計350円分のおでんを買ってしまった。
家に着けば、当然、蒸し暑い部屋でおでんなど食べる気になれず、
机の上、そのままにして床に着いた。
翌朝、容器の蓋をとって中を覗くと、油分が凝固した昨夜までおでんだったものが、
そこにあった。
全体的に汁を吸って焦げ茶色になったおでんを、
独り温め直して食べる姿の、なんと侘びしいこと。
来週14日火曜日に迫った、民主党代表選挙。
などと、突如本題に入ったが、冷えたおでんをフリに使っている時点で、
オチが見えている。
どうも、私の文章展開自体が、冷たいおでんの如く、
不味いものになってしまった。
買う時ゃ、たいそう美味そうに見えて購入した。
しかし、いざ帰宅し、蒸し暑い自分の部屋と言う現実に直面すると、
とてもそこで、アツアツのおでんなど食べる気にはならない。
翌朝に食べるおでんの、その侘びしさに起因する事柄は、今日報道された、
谷啓さんが急逝のニュース。
氏の十八番であるギャグ、「ガチョーン」。
実は、「ガチョーン」と間を伸ばして発音するのではなく、
「ガチョン」と詰めて発音するのが正式な、やり方。
そして、手を突き出すのではなく、出した手を引きながら「ガチョン」。
将来、「日本ギャグ大全」と言う類の書籍が編纂されるならば、
「谷啓」と言う項目で、大幅に頁をさく事になるだろう。
私には、クレイジーキャッツのメンバーよりも、
「釣りバカ日誌」シリーズの佐々木課長役の方が、馴染み深い。
更に言えば、ズッコケ系統のギャグならば、「ガチョーン」よりも、
志村けんの「変なおじさん」による「だっふんだ」の方が、馴染み深い。
しかしそれも、「ガチョーン」の流れあってこその、「だっふんだ」なのだろう。
日本コメディ界におけるその功績は、偉大である。