どうやら、時代との齟齬に美を感じてしまう。
という感覚が、私にはあるらしい。
2018年10月23日
ケーキを買おうとして、駅ビルや駅周辺をうろうろしていた。
記憶の中であった洋菓子店の場所に行くと、店が変わっていたり、
そこが和菓子屋だったり、なかなかたどり着けない。
なんとか、改札口のすぐ脇の洋菓子店で買うことができた。
毎日、通っているのに まったく気がつかなかった。
周辺の立ち食い蕎麦屋と立ち飲み屋、
千円カットの床屋と赤提灯ならば、スマホで検索するよりも、
早く正確に案内できるのだが。
2018年10月22日
自宅のすぐ前に、桜並木の一本道があり、道の奥には中学校がある。
したがって、朝夕には学生たちがたくさん通る。
部活帰りだろう、黄昏時ないし夜に、
同じ部活の仲良しと見られる男女が、歌いながら自宅の前を通る。
ほがらかに、たからかに、歌謡曲を歌っている。
自分にもあんな時代があったろうかと、台所で茶碗など洗いながら聞いていた。
2018年10月21日
昨晩は、10年くらい会っていなかった知人と、
4人で高崎市街で杯を酌み交わした。
年を取ると思い出話が楽しくなる気がする。
都合の悪い部分は補正して、
思い出の記憶を更新していくからだろうか。
2018年10月20日
昨晩いささか飲みすぎせいか、予定時刻にすんなり起きれなかった。
パンを齧りつつ慌てて家を出て、車を飛ばす。
こんな日に限って、外環も関越も高速道路は事故渋滞。
句会場の倉渕に着いて、小一時間ほど吟行、そして句会。
町内の田んぼには稲架がたくさん組まれていた。
秋の倉渕は、谷を抜けて来る風といい、
周囲を囲む真っ青な山の影といい、とても清々しかった。
句会が果てると、酒席の約束があったため、すぐに高崎市街へ戻った。
2018年10月19日
栄養が偏っているのか、口内炎が何個もできていた。
明日は群馬の山里まで行く用事があるので、
晩酌はせずにと思うが、口内炎が痛く、結局、缶麦酒をあける。
酔ってくると、当然、感覚が麻痺してきて口内炎の痛みが軽減される。
邪道な飲み方をしたことを悔いつつ、一杯二杯。
2018年10月18日
夜、句会のため笹塚へ出かけた。
兼題が出ていいたので、地下鉄車内で作る。
題のひとつは「蜜柑」だったので、家を出る間際、
台所においてあった蜜柑をひとつ、急いで食べた。
暗がりで皮を剥いた蜜柑の白さに、やや驚く。
笹塚駅へ着いたら、吟行。
雑踏の駅前や、人家の立ち並ぶ路地裏などでは、
なかなか、集中できず消化不良のまま、句会場へ。
ここの句会は麦酒を飲みながらのラフなスタイルである。
空腹で飲んだ麦酒と風邪も相まって、
ややへろへろになりつつ、帰ってきた。
2018年10月17日
先日の台風の雨で、雨粒に塩気があったらしく、
家のポストが雨粒の形に錆びてしまった。
安物のポストだけに、いっそう、みすぼらしい様相である。
帰ると、注文していた山口波津女の句集「紫玉」が、
その錆ポストに届いていた。
紫陽花が好きらしく、紫陽花を愛でた句が多く、
ムカデが嫌いらしく、ムカデを殺す句が多かった。
ムカデを見つけると「必殺」していく姿に、
思わず笑ってしまった。
しかし、自身も夫も病を得ての生活、
それが切実な必殺であろうことは、伝わってきた。
2018年10月16日
風邪をひいてしまった。
引きたくない時期にかぎって引いてしまうから、やっかいである。
さしあたり、風邪薬は飲まずリポビタンDを飲む。
体が動かなくなってくると、なにかと忘れているような気がしてくる。
今週末締め切りの結社誌の原稿がひとつ。
いまからそれにとりかかるため、リポDをもう一本。
2018年10月15日
雨の日および小雨のまじる曇天の日など、
どういうわけか、家の中に蜘蛛が出る。
小指の爪ほどの、小さな奴ならば良いのだが、
中には親指ほどもある大きな奴もいる。
今朝見かけた蜘蛛も、この大きい方の奴で、その姿は、
映画「エイリアン」に登場するフェイスハガーを彷彿とさせる。
とても、素早い。
そして、敏感。
こちらの殺気を察知したのか、構えると同時にさささっと、
棚の脇などに隠れてしまう。
これくらい大きいと、殺虫剤に対しての耐性が相当あり、
蚊や蠅に使用するようなものではあまり効かない。
しかし、一時弱らせることはできる。
追いかけては殺虫剤を吹きかけつつ、弱ったところをティッシュでつまみ、
ようやく窓の外へ落とした。
窓の外の植木には蜘蛛の巣があり、大きな女郎蜘蛛がいた。
2018年10月14日
所用で柴又の帝釈天へ。
小岩から久しぶりにバスに乗った。
バス路線は新しい店などが出来ていたが、
参道までくると昔と変わらぬ雰囲気である。
小店に並んでいる寅さんグッズをひやかしながら、
江戸川の土手まで歩いた。
土手から江戸川をぼけっと眺めていると、
「旗」と声が聞こえた。
振り向くとすぐ脇におじいさんがおり、私に向って、
「白い旗が見えるか」と問う。
振り向いて、遥か対岸の旗を確認し、「見えます」と答えた。
うなずきながら「矢切の渡しがやってる合図だ」と、おじいさん。
私も小さくうなずきながら、おじいさんと旗を眺めていた。
人影を乗せた小舟が、ゆっくり旗に近づいていた。
2018年10月13日
近所の秋祭へ行った。
あたたかい食べ物が美味しいのも、
夏の祭にはない楽しみである。
しかし、焼きそばがすぐに冷えてしまうのは、
夏の祭にはない悲しみである。
2018年10月12日
すっきりしない天気が続いている。
今日も小雨まじりの一日であった。
そんな天気だからか、最近家の中に守宮が出現する。
群馬に住んでいたころは守宮など見たことがなかったが、
千葉に越してきてからはよく見かける。
先ほども、風呂場の天井に張り付いていた守宮をとって、
窓から外に放り投げた。
蜥蜴よりもずんぐりしていて、かわいらしい。
てのひら、というのが正しいか分からぬが、丸っこくて、
愛らしい形をしている。
つまんで灯下にまじまじと眺めていたら、守宮と目があった。
目は、その瞳は、やはり爬虫類だとはっきりわかる光が宿っていた。
2018年10月10日
句集を献本いただいたので、この作者へ何の酒を贈るかここ数日悩んでいる。
なぜ、句集のお返しが酒かというと、私が句集を献本した際、
その人の住む土地の酒をいただいたからである。
土地の酒蔵と懇意にしているらしく、自信を持って贈ってくださったことが、
うれしかったことを覚えている。
私には、自信を持って贈呈できる酒があるだろうか。
2018年10月09日
「ザ・モルツ 麦香る3.5%」という缶麦酒を帰り際に買ってみた。このごろよくある「コンビニ限定」らしい。その名の通り、アルコール度数は3.5%と控えめで、軽い。けれども、モルツらしさは感じる。かたや同じサントリーでも「ストロングゼロ」なんて缶チューハイは、一般的なそれよりも、度数9%と高めである。麦酒においては「軽み」や「キレ」が重視されているのであろうか。「プレミアムモルツ」でも「ザ・モルツ」でもない「モルツ」が好きだった者としては、いささかさびしい。
2018年10月07日
車を飛ばして、深谷市の岡部へ。今日、コスモス祭りが開催されおり、夜には花火が上がる。その花火を観に来た。
十月の花火は夜空が澄んでいるので、鮮やかに見える。その鮮やかさがなんだか寂しく、八月の花火とは違い、気持ちが乗らぬところもある。箸を入れているやきそばもすぐに冷えてしまい、いっそう、興が冷める思いである。それが、この荒涼と畑の広がる景色と合っていると言えば合っているのだが。