日刊鶴のひとこえ

この鶴のひとこえは、「めっかった群馬」に携わる面々が、日刊(を目指す気持ち)で記事を更新致します。担当者は堀澤、岡安、すーさん、坂口、ぬくいです。この5人が月替わりで担当しています。令和8年度は4月(坂)5月(ぬ)6月(岡)7月(す)8月(堀)9月(坂)10月(ぬ)11月(岡)12月(す)1月(堀)2月(坂)3月(ぬ)の順です。

2292声 微か

2015年01月18日

大寒が近いのでもっともだろうが、寒い。
きりりと晴れた青空の下、 世間では昨日からセンター試験が始まったとの由。
家の前の並木道を通りかかった時、 大きな桜の幹に手を当ててみた。
吹きすさぶ寒風に晒されつつも、微かなる温もりがあった。

2291声 日和

2015年01月17日

句会にて原宿へ出かけた。
明治神宮は依然として初詣客でにぎわっていたので、 代々木公園を吟行した。
いつも感じるが、人種も人柄も多彩な公園である。
演劇の練習をするグループ。 二人の時間を愉しむカップル。
黙々と芸を披露する大道芸人。
そして、私のようにふらふら日差しを浴びている者。
どの人にも、小春日和の風。

2290声 古句

2015年01月16日

俳句の締め切りをまったく忘れていて、
いまごろになって、句帳から古い句を拾い始めている。
過去の一切の句に踏ん切りをつけて、
新しい心で始められたらどんなに気持ちが良いだろうか。
その為だけにでも、句集を作る意味がある。
そう、思う。

2289声 反射

2015年01月15日

終日、雨であった。 今年に入ってからは、初めてまとまって降った。
都市を歩いていると、透明な傘が氾濫していて、 つくづく日本はビニール傘の国だと感じる。
殊に都市には、外国からみれば奇妙に感じるものが多いと、
雨に反射するネオンを眺めながら考えていた。
自動販売機然り、カプセルホテル然り。
それらが、日本の魅力になる日がくるかしら。
都内に外国人と思しき方々はたくさん歩いているが、
自販機の前に立ち止まるのは日本人ばかり、目に付く。

2288声 興味

2015年01月14日

創造することよりも、
発見することのほうに、
興味が出てきた。

2287声 硝子

2015年01月13日

丸の内は箱と硝子の街である。

2286声 国道

2015年01月12日

国道6号線を北上して茨城県へ出た。
柏市を抜けると徐々に畑などが見え始め、
茨城県へ入ると眺望の中に筑波山が現れる。
国道沿いは、市街地と旧市街地と。
新しいチェーン店と古い個人店と。
綺麗なものとそうでないものと。
秩序と混沌と。

2285声 日色

2015年01月11日

寒波が緩んで、小春日和が続いている。
遠く上州などは空は小春の色でも、 からっ風が吹くので寒いのであろう。
しかしながら日の色は、徐々に確かに、 春に近づいている。

2284声 香味

2015年01月10日

映画を観た。 デイビットフィンチャー監督作品「ゴーンガール」である。
カタカナ表記では映画の香味が薄れるが、 さりとて英語表記もまどろっこしい。
まどろっこしくも、技巧の高さが際立っている映画と感じた。

2283声 不易

2015年01月09日

一瞬にある精彩はいつまでも続く。

2282声 乗合

2015年01月08日

あれは昨年、十一月であったか。

八王子駅のホームで、堀澤氏の一行とばったり会った。

私は俳句の一行で山梨方面へ行く予定。

それで、同じく山梨方面へ行く堀澤氏一行と同じ特急列車に乗り合わせた。

こう言う事もあるものだと、晩秋の枯山を眺めながら、深くうなずいた。

2281声 万両

2015年01月07日

七草の日に示し合わせるように、一挙に体調が崩れた。

久しぶりに病院を訪れたのだが、新年のこの次期と言うのは、

丁度正月休みで体調を崩した方々が集中している。

その中の少なからずがインフルエンザ罹患者らしく、 熱があると訴えた私も、

即、隔離部屋行きとなった。 インフルエンザにノロウイルス、検査尽くしで、

病院へ入ったのが昼過ぎだったが、出たのは日暮時であった。

結局、全ての検査が陰性で、胃腸薬だけ貰って病院を後にした。

待合室に活けてあった万両の実が、非常灯にしっとりと照らされていた。

2280声 録画

2015年01月06日

年末年始に録り溜めてあったテレビ番組を見始めている。

年始に年末の番組を観たり、それが昨年夏の再放送だったり。

なんだか、脳内が混沌としている。

混沌としていながらも、鮮度の落ちた番組を観ている。

年末年始と言うのは賑やかなれど、どこか決定的に空虚である。

2279声 青顔

2015年01月05日

一般的に多くは、本日5日から仕事始めである。

新春の明るい日差しが注ぐ中、暗い気持ちで出社する人が多いのであろう。

朝、満員列車に乗っていた。

肩越しにうめき声が聞こえたので振り向くと、

ネクタイの上に真っ青な顔を据えた若者が、ふらつきながら立っていた。

ともかく腰を下ろしなさいな、と言ってその場に屈ませてあげたが、

駅へ着くとふらつく足取りでホームへ出て行った。

新春の淑気も何もあったものではなく、殺伐としつつ列車は朝日の中を進んだ。

2278声 明確

2015年01月04日

年末から休まずに飲んでいる。

すでに七草粥でもすすりたいほど、内臓は疲弊しているのだが、

そこは新玉の年、どこへ行っても酒席になる。

そう言う過酷な状況下で飲む酒の種類は、 自分の体に合っているか、

そうでないかが明確である。

2277声 初笑

2015年01月03日

2015年の俳句ingも無事に昨日無事に終了し、 すがすがしい気持ちで3日を迎えている。

大塚駅の天祖神社を振り出しに、巣鴨へ回って池袋演芸場へ。

途中では勿論、赤提灯の暖簾をくぐっているのだが、

本年は例年に無いくらいゆったりしたペースで進んだ。

昨年の川崎大師では概ね参拝を終えるのに2時間は並んだが、

今年はあっさり初詣を済ませて、寄席で初笑いしていた。

私などは群馬県を離れてから、この新春の初句会が、

仲間の顔を見られる数少ないチャンスとなり、群馬在住の頃とはまた違った重みを感じるようになった。

ともあれ、今回の参加者は男だけなので、大いに気楽で、 少しばかり麦酒が苦く感じる句会であった。

2276声 精彩

2015年01月02日

本日は恒例の「新春俳句ing」開催日である。
出掛けにこれを書いているが、毎年の快晴である。
昨日の元旦は、都心でも一時、異例の雪模様となった。
私にとっても、おそらく参加者にとっても「初句会」となる。
句会がある日は、普段見慣れている空や町や人まで、
そんな平凡な景色が、精彩を放って見えるのである。

2275声 素直

2015年01月01日

 

昨日、高崎高島屋にて開催中の「山本素竹展」へ伺った。
今年の書のテーマは俳句である。
その素直な自然な俳句に、書に触れて、今は妙に落ち着いた心持である。
翻って自分は、素直な心で、俳句に取り組めるだろうか。
そんな事はともかくとして、これからひと月はこれを書かねばならないので、
いまはともかく、麦酒の栓を抜こう。

新年一月の担当は抜井です。