夜半から降った雪が、朝にはおよそ5cmほど積もっていた。
それが、昼過ぎにはそっくり姿を消していた。
まさに春の雪らしい、潔い去り際であった。
雪が急いでいるのではなくて、季節の運行が急いでいる気がする。
【天候】
朝、積雪のち晴れ。
2013年02月13日
夜半から降った雪が、朝にはおよそ5cmほど積もっていた。
それが、昼過ぎにはそっくり姿を消していた。
まさに春の雪らしい、潔い去り際であった。
雪が急いでいるのではなくて、季節の運行が急いでいる気がする。
【天候】
朝、積雪のち晴れ。
2013年02月11日
合宿二日目の朝。
とどめに焼酎をかっ喰らってから寝た素竹さんの方が、早く起きていた。
障子の隙間から窓を見ると、丁度、暁光が雪を桃色に染めていた。
お茶を一杯飲んでから、吟行へ。
痛烈なる寒さに耐えながら、宿の玄関を数歩出ると、裏山。
朝日に輝いているのは、木々。
樹氷、である。
凛烈な寒さの為、一晩で枯木がみな樹氷していた。
鼻水垂らしながら、朝日の中にある光の林を眺め、句作。
宿へ戻って朝食を食べ終え、ひと心地つく時分。
枝々の光は朝日になり、樹氷林はもとの枯木山になっていた。
【天候】
終日、快晴。
2013年02月10日
榛名湖へ着き、直ぐに缶麦酒を空けた。
昼食で麦酒、句会の前に麦酒。
飲んでいるばかりでなく、吟行句会の繰り返し。
白雲去来する山上湖。
景色の色は二つ。
空の青と雪の白。
同じ風景を何回も観て、何回も句を作る。
思考が濾過されて純粋な句が出来れば良いのだが、中々そうもいかない。
そうもいかないが、そう言うやりかたも、捨てたもんじゃない。
【天候】
終日、快晴。
2013年02月09日
随分と更新に穴を空けてしまった。
こうなって来ると、この稿自体がおぼろげな状態になって来る。
しかし、誰に何を言われるでもないので、構わずに続ける。
今日は、榛名湖へ恒例となっている、俳句の合宿へ行っていた。
湖は凍ててその上に雪が降り積もっている。
どこからが湖でどこからが雪原なのか、それもおぼろげである。
【天候】
終日、快晴。
2013年02月08日
公園の駐車場にある自動販売機に小銭を入れて、ボタンを押した。
押したが、缶珈琲が出て来ない、二度三度押す、やはり出て来ない。
押しても押しても、ボタンに電灯が点かないところを見ると、どうやら壊れているようで、
蹴りとばそうかと思ったが、止めた。
自動販売機の前でうろうろしていると、向こうの垣根の影。
あるいは、すまして犬を散歩しているおやっさん。
この公園の何処かの誰かに、はめられたのではなかろうか。
そんな焦燥感に駆られて、直ぐにその場から逃げだし、別の自動販売機を探した。
【天候】
終日、快晴。
2013年02月07日
例えば、電車の普通車の席で、ブックカバーをかけないで。
つまり、本のタイトルをむきだしで、読んでいるかどうか。
それだけでも、その人の「神経」を感じる。
【天候】
終日、東風強くも快晴。
2013年02月06日
ネットで購入した古本が届いて、早速、頁をめくり始めた。
一頁、二頁、「あれ」、デジャブ。
思い当たる本を部屋の隅から引っ張り出して、頁をめくると、「やはり」であった。
つまりは、著者が異なる二つの出版社から、ほぼ同じ版の本を、
違うタイトルで出版していたのである。
装丁、タイトルは違えど、内容は同じ。
両方、今は無き出版社の刊行した本であるが、昭和中期。
いかに中小出版社が溢れていたか、本を取り巻く世界が活況を呈していたか。
ほのかに、そんなバブル感漂う一件だった。
【天候】
終日、曇りがちなる晴れ。
2013年02月04日
先日の好天の日、海を見に行った。
見に行った、と言うよりも出掛けた先に海があった。
東京湾の春の海は穏やかで、沖には何隻も船影が浮かんでいた。
その手前を、小型船がひとつ横切ってゆく。
風を切ってなびく旗を、春風が追いかけていた。
【天候】
晴れたり曇ったりで、時々小雨。
2013年01月28日
今朝がた、三時を少し回った頃だと思うが、地震があった。
異変を感じて、床の中で目を覚ました。
異変というのは、揺れではなく、声。
外では今、けたたましく雉が鳴いているのだ。
「キーッ、キーッ、キーッ」
その金切り声に「何事ぞ」、と思うや否や、揺れた。
震度2くらいの揺れが収まると、雉も鳴きやんでいた。
【天候】
終日、快晴。
2013年01月27日
敷島公園を夢遊病の如く、ほっつき歩いて句作。
冬ざれているのか春めいているのか、判然とせぬ風光でものになる句なし。
弓を引くように、心に緊張がないと、やはり的を得たような句が出来ぬ。
【天候】
終日、快晴。