昨日は、台風圏の中で右往左往していた一日だった。
まずは、群馬県立女子大学へ向かった。
目的は、「群馬学リサーチフェロー」として研究活動の一である、「ゼミ活動」。
昨日は、その初回のゼミ活動日だった。
このゼミ活動ってのは、一般的に大学で行われているゼミのようなもの。
つまり、少人数のクラスで、テーマに関した発表、それに基づいた議論などを行う。
第1回目の昨日は、リサーチフェロー各々の「研究計画」の発表。
それに対して、意見交換及び議論などを行う。
異業種交流。
ではないが、やはり、分野の違う方々の意見と言うのは、
思わぬ観点で捉えられており、新鮮であった。
そう感じたのはもとより、私の研究計画が浅はかだった事も、多分にある。
私は、「温泉」と「銭湯」を、全く乖離させて調査及び研究をしようと考えていたが、
やはりそれは不自然である。
と言う事が、意見交換の中で分かった。
特に、ここ群馬県では。
その後は、台風による豪雨の中を、一路、中之条町へ。
向かうのは、「旧廣盛酒造」にて開催されている、「酒」をテーマにした16人展。
そのオープニングセレモニー。
初めて会う方、見慣れた方、久しぶりに会う方、思わぬところで会う方。
様々な方々と、酒を酌み交わす事ができ、
本当に素晴らしい作品の数々を見学できた。
その中、挨拶されたひとりの木工作家さんが言葉が印象的だった。
要約すると、
「今回の開催場所であるこの、旧廣盛酒造から、私は無機質で暗い印象を受けました。
この会場に合う木工作品を考えた結果、『ダークかつソリッド』なもの、と言う考えに至りました。
それはつまり、木工作品のもつ、『木の温かみを消す事』。
木の温かみを消した、新しい感覚の作品を是非、観て行って下さい」
と言うもの。
かなり意訳してしまったが、確かにその作品からは「ダークかつソリッド」な、「作家魂」を感じた。
しかし、その作家さん自身は、温かみが滲みだしたような、気さくな人柄なのだ。
秋灯の下、心地好い酔いと共に、なかんじょうの夜は更けゆく。
【天候】
台風一過。
の筈が、終日、曇天。
夕方頃より、小雨がしとしと。