「群馬学」の関連で、先生にお願いしてあった銭湯資料が、先程届いた。
今、封筒を開封し、目を通している。
資料には昭和43年度の、群馬県内の公衆浴場、所謂、銭湯の数が載っている。
現在、正確な資料として残っているものは、昭和43年のものが最古らしい。
そこには、私の予想を遥かに超えた数字が記載されていた。
255軒。
これが、その当時の県内における、銭湯の数。
現在における業界の斜陽が、嘘のよう。
こんなにも、街に銭湯が溢れていたである。
その10年後の、昭和53年。
144軒。
数を減らす事、111軒。
数字の並びは良いが、業界の状況としては良くない。
おそらく、一般的に言われる様に、家風呂の普及に起因する、衰退であろう。
そのまた10年後の、昭和63年。
78軒。
数を減らす事、およそ半数に及ぶ、66軒。
衰退に歯止めが掛からず、年に5、6軒のペースで減っている。
そして、およそ23年後の現在では、27軒を数えるのみとなってしまった。
先日、新聞で、ミニシアターの「恵比寿ガーデンシネマ」が、
2011年1月28日をもって閉館する。
と言うニュースを読んだ。
同映画館は、1993年に都内一等地である恵比寿にオープンした。
前後して国内で話題となっていた、ミニシアターブームを牽引した映画館である。
17年の歴史に幕が降りてしまう。
昨今の、ミニシアターの状況と、伝統的な銭湯の状況。
ってのは、非常に似ている部分がある。
郊外大型店の出現と、若い世代の離れ。
とすれば、ミニシアターの再生が、銭湯再生の鍵でもある。
再生がよいか、新生がよいか。
未だ、具体像を得ないが、そう感じている。
【天候】
終日、冬晴れの一日。
東北地方などでは、数日前から豪雪。
よって、朝晩の冷え込みが、日毎に厳しくなってきている。