日刊鶴のひとこえ

この鶴のひとこえは、「めっかった群馬」に携わる面々が、日刊(を目指す気持ち)で記事を更新致します。担当者は堀澤、岡安、すーさん、坂口、ぬくいです。この5人が月替わりで担当しています。令和6年度は4月(ぬ)5月(岡)6月(す)7月(堀)8月(坂)9月(ぬ)10月(岡)11月(す)12月(堀)1月(坂)2月(ぬ)3月(岡)の順です。

1859声 同版

2013年02月06日

ネットで購入した古本が届いて、早速、頁をめくり始めた。
一頁、二頁、「あれ」、デジャブ。
思い当たる本を部屋の隅から引っ張り出して、頁をめくると、「やはり」であった。
つまりは、著者が異なる二つの出版社から、ほぼ同じ版の本を、
違うタイトルで出版していたのである。
装丁、タイトルは違えど、内容は同じ。
両方、今は無き出版社の刊行した本であるが、昭和中期。
いかに中小出版社が溢れていたか、本を取り巻く世界が活況を呈していたか。
ほのかに、そんなバブル感漂う一件だった。
【天候】
終日、曇りがちなる晴れ。

1858声 春雪

2013年02月05日

明日の朝は雪と言う予報。
雪の句が作れるなどと、不謹慎な期待も。
【天候】 終日、快晴。

1857声 春海

2013年02月04日

先日の好天の日、海を見に行った。
見に行った、と言うよりも出掛けた先に海があった。
東京湾の春の海は穏やかで、沖には何隻も船影が浮かんでいた。
その手前を、小型船がひとつ横切ってゆく。
風を切ってなびく旗を、春風が追いかけていた。
【天候】
晴れたり曇ったりで、時々小雨。

1856声 春鳥

2013年02月03日

犬の近くに小鳥が降り立つことも、春。

【天候】
終日、快晴。

1855声 湿気

2013年02月02日

春の夜は湿り気。
【天候】
晴れのち曇り。

1854声 料簡

2013年02月01日

俳句には、おのずと料簡が表出しているから、面白い。
【天候】
終日、快晴。

1853声 昼過

2013年01月31日

正午過ぎに、自動販売機でサイダーを買って飲んだ。
ひしひしと、春の日差し。
【天候】
終日、快晴。

1852声 軒雀

2013年01月30日

軒先に来る雀が、ひとまわり大きくなったような気がする。
【天候】
終日、快晴。

1851声 焼肉

2013年01月29日

前橋市のホルモン焼きの店にて、宴会の片隅でこじんまりと句会。
人気の無い住宅街にぼんやり灯る赤提灯。
そんな、景の句が人気だった。
【天候】
終日、快晴。

1850声 夜雉

2013年01月28日

今朝がた、三時を少し回った頃だと思うが、地震があった。
異変を感じて、床の中で目を覚ました。
異変というのは、揺れではなく、声。
外では今、けたたましく雉が鳴いているのだ。
「キーッ、キーッ、キーッ」
その金切り声に「何事ぞ」、と思うや否や、揺れた。
震度2くらいの揺れが収まると、雉も鳴きやんでいた。
【天候】
終日、快晴。

1849声 緊張

2013年01月27日

敷島公園を夢遊病の如く、ほっつき歩いて句作。
冬ざれているのか春めいているのか、判然とせぬ風光でものになる句なし。
弓を引くように、心に緊張がないと、やはり的を得たような句が出来ぬ。
【天候】
終日、快晴。

1848声 晩年

2013年01月26日

伊藤信吉展を文明記念文学館で観る。
晩年に力を入れたと言う、信吉俳句の色紙や短冊を見れた。
詩人で、晩年俳句に凝る人が多い。
朔太郎が犀星が、そうだったように。

【天候】
終日、快晴だが厳寒。

1847声 批評

2013年01月25日

その視座に立たないと始まらない観かた、もある。

【天候】
終日、山沿いは雪、平地は風花。

1846声 猪鍋

2013年01月24日

素竹邸でぼたん鍋を食す。

【天候】
終日、晴れ。

1845声 待春

2013年01月23日

春が訪れる前は、よくぬかるむ。

【天候】
終日、快晴。

1844声 起床

2013年01月22日

心地好い目覚め、かけがえのないもの。

【天候】
朝より小雪のち雨。
午後から晴れ。

1843声 肯定

2013年01月21日

矛盾を肯定して行かないと、行き詰まる。

【天候】
午前中晴れ午後より曇り。

1842声 捜索

2013年01月20日

俳句誌の中にある、「一頁の鑑賞」と言うコーナーの原稿書き。
部屋の中にある、参考文献を探すこと。
つまりは創作でなく捜索に、その大半の時間を費やしてしまった。

【天候】
終日、快晴。