日刊鶴のひとこえ

この鶴のひとこえは、「めっかった群馬」に携わる面々が、日刊(を目指す気持ち)で記事を更新致します。担当者は堀澤、岡安、すーさん、坂口、ぬくいです。この5人が月替わりで担当しています。令和6年度は4月(ぬ)5月(岡)6月(す)7月(堀)8月(坂)9月(ぬ)10月(岡)11月(す)12月(堀)1月(坂)2月(ぬ)3月(岡)の順です。

4821声 梅雨の青

2021年06月20日

糠雨の中、午前中は弘法寺を吟行し、やはり蟻の句など作る。木々の緑に触れると気持ちが新たになることを実感した。午後は晴れ間も出て、ひさしぶりに空の青を見た気がした。夕方まで市街で定例の句会。梅雨時のまとわりつくような暑さでだいぶ疲れた。帰宅してから、缶麦酒のサッポロビール園サマーピルスで涼をとった。

4820声 雨の中

2021年06月19日

昨夜の酒と雨の相乗効果で起床後即頭痛。WEB句会の投句締切日なので、雨の中、近所を吟行してどうにか形をるける。オンライン句会の案内もまとまり、何ということはしていないが、シャワーを浴びて早い時間から麦酒の栓を抜く。明日は定例のリアル句会。句会にその日出す句はその日に作る。それが、おぼろげながら創作を続けている自身の矜持である。

4819声 終わりの始まり

2021年06月18日

梅雨の晴れ間でつかの間の清々しさ。週末の20日で緊急事態宣言については、沖縄以外の9都道府県を解除される予定。それを受けて、来月のリアル句会の話がぽつりぽつりと入りはじめた。そして、次の句集に関してのいささかめんどうな作業に手をつけはじめた。

4818声 夏空の味わい

2021年06月17日

晴れたり曇ったり。週末の句会の連絡などこまごまとしたことを済ませ、平凡なる日常を終える。帰りがけにコンビへ寄ったところ、「サッポロビール園サマーピルス」なる缶麦酒を発見し、購入した。味の特長としては、〈北海道の夏空のような、爽快な味わい〉との由。

4817声 調整

2021年06月16日

朝から雨。昨日とは別のWEB句会の投句を済ませる。昨日に続きオンライン句会関係の調整をしているうちに日付をまたぎ、またも寝不足。

4816声 藪からし

2021年06月15日

晴れのち雨。WEB句会の投句を済ませる。俳句関係のいろいろはいったん途切れ、手が空く。雨続きで庭が荒れに荒れ、藪からしなどはびこっていて、見るからに暑苦しい。〈藪からしきれいな花を咲かせけり 後閑達雄〉などの句があり、この庭を見ていると、掲句の目の利きどころがしんみりと伝わってくる。その中にもコスモスの小さな茎などあり、着実に夏の盛りが近づいている。

4815声 エナジーエレジー

2021年06月14日

朝から終日雨。飲みすぎかつ寝不足だが、エナジードリンクなどを多用して過ごす。いささかげっそリとしながら、謹呈句集のお礼など書く。

4814声 もやもや

2021年06月13日

良く知っている俳人の訃報に接し、呆然と一日を過ごす。二日酔いなのか三日酔いなのか、ちぐはぐな心と体を取り敢えず家の外に出して、近所に蟻の句を作りに出かけた。その後、オンライン句会の案内作り。完全に酒が抜ける時と言うのは、そこはかとなく気持ちが安定しない。酒呑みなら、そんな、もやもやとした心持ちが分かると思う。この「もやもや」と向き合うことを止めてしまう、つまりは冷えたグラスに例のアレを注いでしまうととどうなるか、容易に想像がつく。

4813声 緑の風

2021年06月12日

終日、晴れたり曇ったり。朝から若干の二日酔いながらオンラインで句会の打ち合わせ。無事に済んで何より。そのあと蟻の句を作りに外へ出たり、買い物などしたり、忙しく過ごす。夜はポルトガルワインのヴィーニョ・ヴェルデの栓を開けた。このワインのイメージとして、真っ白なテーブルクロスの上に、真っ赤な海老など並ぶカラフルな料理があり、その脇に置いてあってほしい。もちろん、窓一杯に広がる海をバックに。しかし、いまの状況といえば、ペヤングソース焼きそばとスーパーで買った惣菜のコロッケと、全体的に茶色い食卓に、この緑のワインが並んでいる。しかしながら、この微発砲の爽やかさは、梅雨どきのじめじめを忘れさせてくれるひととときである。

4812声 すっかり忘れて

2021年06月11日

晴天続きで梅雨はどこに行ってしまったのかという、日差し。WEB句会の選句を済ませ、明朝に打ち合わせがあることはすっかり忘れて、寝る。

4811声 朝曇

2021年06月10日

「朝曇」という季語を実感するこの頃。日中はすっきり晴れて、暑いのなんの。何かと疲弊しており、やっとの思いで自分の机の上の小さな蛍光灯の下にたどり着く。さていま、これを書いているが、時計の針は午前に差しかかっている。ぼちぼち寝なければならぬが、こんなときに一句作りたくなってくる。

4810声 乗らず戻らず

2021年06月09日

晴れて昨日よりも暑い一日。午後は浜松町のあたりを歩きまわったので、汗だくになってしまい、アイスコーヒーをがぶ飲みしたせいか、体調芳しからず。以前は飲食店などと思われる空き店舗が目立っていた。WEB句会の最終投句を確認するが、兼題なので興が乗らず、寝苦しい日々で体調も戻らず。

4809声 泳ぎ疲れた

2021年06月08日

朝から晴れて夏日。昨晩飲みすぎたせいで、泳ぎ疲れたかのようなだるさの一日。これを書いていて、俵万智氏のチョコレート革命の一首〈抱かれることからはじまる一日は泳ぎ疲れた海に似ている〉をふと思い出し、安酒の気だるさが余計悲しくなった。帰宅して寄贈の句集が一冊届いていた。よい句はおしなべて説明と感覚のバランスが良い。知行合一でないというか、実際に季の感覚に触れていない(それが伝わってこない)句が多すぎやしないか、昨今。私ふくめ。

4808声 別世界

2021年06月07日

朝はどんよりしていたが、昼前からは晴れて蒸し暑い一日。朝、旧知の人から連絡が来ていて、メールでやり取りをした。その人曰く「今、毎日がハッピー」だという、月曜の朝に目にしたこともあるが、この満員列車に揺られている自分とは別世界すぎて、気が遠くなった。夜は昨日の選句に句評を付けて、通信句会の会報原稿を完成させた。

4807声 蟻の列

2021年06月06日

終日、降ったり止んだり。定例のWEB句会の選句を済ませる。担当している通信句会は選句のみ済ませ、選評は後日に回す。近頃蟻に凝っていて、と言うのもおかしいが、近所に蟻を見に行って数句作った。今年も蛍は観に行けそうにない。前橋の田口あたりにひょいと蛍狩りに行けた時分がなつかしい。

4806声 憂さの晴れ間

2021年06月05日

終日曇りのち晴れ。完成した句集評を入稿して出かけ、病院やら何やらで一日が終わる。自分が言い出しっぺのオンライン句会のスケジュールも少し錬る。イオンリカーで様々なスタイルのクラフト麦酒を大量に購入し、一週間の憂さを晴らす。

4805声 異様

2021年06月04日

終日、雨。今朝の通勤時に駅のホームで緊急停止ボタンが押され、サイレンが鳴り響いていたが、大方の人がスマホに落とした目を微動だにせず、遅延している列車を待っていた。異様なモノやコトは排除されてゆくのは都会の特性であるが、この光景こそ異様に感じた。自分も微動だにせぬ者のひとりではあるが。今日は昼、夜ともに弁当。都内はどこを歩いても弁当だらけになってしまった。元々、弁当が好きなので、毎日弁当でもさほど苦にならない。総合誌のてこずっていた句集の評を半ば仕上げ、やや高級な缶麦酒を空けた。

4804声 ちょっとずつ

2021年06月03日

晴れて暑い一日。生活は依然としててんてこ舞いかつ、陽気のせいか気の弱りか、缶麦酒が空になる量が増えているせいで、日々疲労感がぬぐえない。巷では紫陽花が色づいてきた。手が付けられていない句集の評にちょっとずつ取り掛かる。