日刊鶴のひとこえ

この鶴のひとこえは、「めっかった群馬」に携わる面々が、日刊(を目指す気持ち)で記事を更新致します。担当者は堀澤、岡安、すーさん、坂口、ぬくいです。この5人が月替わりで担当しています。令和8年度は4月(坂)5月(ぬ)6月(岡)7月(す)8月(堀)9月(坂)10月(ぬ)11月(岡)12月(す)1月(堀)2月(坂)3月(ぬ)の順です。

2296声 古酒

2015年01月22日

サーバーやら諸々のシステム移管で、
数日間、更新を止めていた。
言わば車検のようなもので、ガタがきていたこのサイトを、
僅かながらも点検した。
高浜虚子に言う俳論の「古壺新酒」と言った具合に、
2007年にはじまった古いこのサイトにも、
新しい内容が更新できれば良いのだが、
私を含め、運営に携わる人たちがどこをどう切り取っても、
新酒とは言いがたい人物である。
「古壺古酒」と言うことにでもなろうか。
古酒と言っても、古酒になるべくしてなった酒と、
行き掛かり上、古酒になった酒、つまり売れ残りの酒とでは、
大きな隔たりがある。
前者でありたいとは思うが、それもどうだか。

2295声 氷粒

2015年01月21日

朝から小雨。
最寄り駅から出て、職場まで歩く。
道中、徐々に速度が落ちて行く。
雨の、である。
徐々にゆっくりになり、
淡い光と共に小さな氷の粒になった。

2294声 大寒

2015年01月20日

大寒である。
終日、すきっと晴れていたので寒さも厳しいが、
その分、闇が深くちりばめるような星空であった。

2293声 酒瓶

2015年01月19日

巷の量販店でも、クラフトビールの取り扱いが増えてきたように感じる。
特質すべきは輸入ビールで、一昔前はハイネケンやバドワイザーなど、
世界の大所が主だったが、ドイツにベルギー、アジア諸国など、
小規模なブルワリーのものも見かけるようになった。
マニアックなビールを見かけたときは内心、 狂喜乱舞しつつ買い物籠に入れてしまう。
様々な大きさの酒瓶を、カチャカチャ言わせながら会計を済ませるまでは良いのだが、
さて、自宅まで持って帰ることを考えると、
レジ脇にある「イートイン」スペースなる場所で、
一緒に購入した焼き鳥をつまみに、 二三本飲んで行きたい様な心持になる。

2292声 微か

2015年01月18日

大寒が近いのでもっともだろうが、寒い。
きりりと晴れた青空の下、 世間では昨日からセンター試験が始まったとの由。
家の前の並木道を通りかかった時、 大きな桜の幹に手を当ててみた。
吹きすさぶ寒風に晒されつつも、微かなる温もりがあった。

2291声 日和

2015年01月17日

句会にて原宿へ出かけた。
明治神宮は依然として初詣客でにぎわっていたので、 代々木公園を吟行した。
いつも感じるが、人種も人柄も多彩な公園である。
演劇の練習をするグループ。 二人の時間を愉しむカップル。
黙々と芸を披露する大道芸人。
そして、私のようにふらふら日差しを浴びている者。
どの人にも、小春日和の風。

2290声 古句

2015年01月16日

俳句の締め切りをまったく忘れていて、
いまごろになって、句帳から古い句を拾い始めている。
過去の一切の句に踏ん切りをつけて、
新しい心で始められたらどんなに気持ちが良いだろうか。
その為だけにでも、句集を作る意味がある。
そう、思う。

2289声 反射

2015年01月15日

終日、雨であった。 今年に入ってからは、初めてまとまって降った。
都市を歩いていると、透明な傘が氾濫していて、 つくづく日本はビニール傘の国だと感じる。
殊に都市には、外国からみれば奇妙に感じるものが多いと、
雨に反射するネオンを眺めながら考えていた。
自動販売機然り、カプセルホテル然り。
それらが、日本の魅力になる日がくるかしら。
都内に外国人と思しき方々はたくさん歩いているが、
自販機の前に立ち止まるのは日本人ばかり、目に付く。

2288声 興味

2015年01月14日

創造することよりも、
発見することのほうに、
興味が出てきた。

2287声 硝子

2015年01月13日

丸の内は箱と硝子の街である。

2286声 国道

2015年01月12日

国道6号線を北上して茨城県へ出た。
柏市を抜けると徐々に畑などが見え始め、
茨城県へ入ると眺望の中に筑波山が現れる。
国道沿いは、市街地と旧市街地と。
新しいチェーン店と古い個人店と。
綺麗なものとそうでないものと。
秩序と混沌と。

2285声 日色

2015年01月11日

寒波が緩んで、小春日和が続いている。
遠く上州などは空は小春の色でも、 からっ風が吹くので寒いのであろう。
しかしながら日の色は、徐々に確かに、 春に近づいている。

2284声 香味

2015年01月10日

映画を観た。 デイビットフィンチャー監督作品「ゴーンガール」である。
カタカナ表記では映画の香味が薄れるが、 さりとて英語表記もまどろっこしい。
まどろっこしくも、技巧の高さが際立っている映画と感じた。

2283声 不易

2015年01月09日

一瞬にある精彩はいつまでも続く。

2282声 乗合

2015年01月08日

あれは昨年、十一月であったか。

八王子駅のホームで、堀澤氏の一行とばったり会った。

私は俳句の一行で山梨方面へ行く予定。

それで、同じく山梨方面へ行く堀澤氏一行と同じ特急列車に乗り合わせた。

こう言う事もあるものだと、晩秋の枯山を眺めながら、深くうなずいた。

2281声 万両

2015年01月07日

七草の日に示し合わせるように、一挙に体調が崩れた。

久しぶりに病院を訪れたのだが、新年のこの次期と言うのは、

丁度正月休みで体調を崩した方々が集中している。

その中の少なからずがインフルエンザ罹患者らしく、 熱があると訴えた私も、

即、隔離部屋行きとなった。 インフルエンザにノロウイルス、検査尽くしで、

病院へ入ったのが昼過ぎだったが、出たのは日暮時であった。

結局、全ての検査が陰性で、胃腸薬だけ貰って病院を後にした。

待合室に活けてあった万両の実が、非常灯にしっとりと照らされていた。

2280声 録画

2015年01月06日

年末年始に録り溜めてあったテレビ番組を見始めている。

年始に年末の番組を観たり、それが昨年夏の再放送だったり。

なんだか、脳内が混沌としている。

混沌としていながらも、鮮度の落ちた番組を観ている。

年末年始と言うのは賑やかなれど、どこか決定的に空虚である。

2279声 青顔

2015年01月05日

一般的に多くは、本日5日から仕事始めである。

新春の明るい日差しが注ぐ中、暗い気持ちで出社する人が多いのであろう。

朝、満員列車に乗っていた。

肩越しにうめき声が聞こえたので振り向くと、

ネクタイの上に真っ青な顔を据えた若者が、ふらつきながら立っていた。

ともかく腰を下ろしなさいな、と言ってその場に屈ませてあげたが、

駅へ着くとふらつく足取りでホームへ出て行った。

新春の淑気も何もあったものではなく、殺伐としつつ列車は朝日の中を進んだ。