日刊鶴のひとこえ

この鶴のひとこえは、「めっかった群馬」に携わる面々が、日刊(を目指す気持ち)で記事を更新致します。担当者は堀澤、岡安、すーさん、坂口、ぬくいです。この5人が月替わりで担当しています。令和8年度は4月(坂)5月(ぬ)6月(岡)7月(す)8月(堀)9月(坂)10月(ぬ)11月(岡)12月(す)1月(堀)2月(坂)3月(ぬ)の順です。

3916声 ミッドナイトインパリ

2018年08月04日

ミッドナイトインパリは真夜中のパリをさまよううちに
毎夜、昔の時代のパリに迷い込んでしまう話。
ファンタジーっぽく聞こえるかもしれないが
パリの街ってそんな雰囲気がする。
古い建物が多く(一説には石造りが頑丈すぎて壊せない)
カーブや路地が多くて一つ角を回ると全く雰囲気の違った街並みに出会える
これが真夜中になると更にエキゾチックで、この路地を曲がったら
印象派時代のパリに繋がっているんじゃないかと、本当に錯覚してしまいそうになる。
ミッドナイトインパリが見せる、都市としてのパリの雰囲気は非常に共感できる

3915声 ウッディアレン

2018年08月03日

ウッディアレンがヨーロッパの主要都市を舞台にした映画3部作
恋のロンドン狂騒曲
ミッドナイトインパリ
そして、ローマでアモーレ

3914声 憧れの国

2018年08月02日

長く憧れであったが、あえて行かないでいたイタリア。
今までドコでも一人で旅行したけど
イタリアだけでは誰かと行きたいなと。ねぇアモーレの国だし。
ちょうど良き連れもできたので今月末に行くことにした。
イタリアもベネツィア、ミラノ、フィレンツェ、ナポリ、アマルフィと
行くとこが多いけど、今回はローマとシチリアに絞って、
ゆったりした旅を楽しみたいと思っている。

3913声 ごめんね

2018年08月01日

岡安くんの投稿を見て、はて自分はいくつなんだろうと。
40歳は過ぎた。41歳か2歳のはず。
調べたら41歳と5ヶ月でした。
先月、41歳と4ヶ月で新たな伴侶を迎えました。
世間では新婚と言います。
夫婦というか人間関係の持続性は
普段の不断なメンテナンスが一番重要。
何かあればすぐ謝る。その日その時その場所で。

3912声 7月の終わり

2018年07月31日

忙しい7月だった。あと1年と4ヶ月で40歳になる。色々な人に迷惑もかけつつ、それまでは「やれるだけやってやる」のつもりでいる。

 

「若い時はあれもできる、これもできると思うけどできないからつらい。歳をとると、実際できることが少なくなるし、やりたいことしかやらなくなるからいいよ」

 

ずいぶん前に、堀澤さんがそんなことを言っていた。僕にはその境目が40歳ではないかと思っている。では、また数ヶ月後に。

3911声 故郷は

2018年07月30日

夏休みに入り、新幹線も混んでいた。うきうきが隠せない男の子が、もう時期開く扉の前でしきりに「お父さんのふるさとはどうだったの?どうだったの?」と聞いている。そばには、幼子を抱えたお母さんと、大きなリュックを背負ったお父さんがいる。しばしの間があり、お父さんは「お父さんのふるさとも、いいところだったよ」と返した。

 

やがて、扉が開いた。

3910声 おかわり不要

2018年07月29日

自分1人ではなかなか行かないが、みんなで行こうというので「ステーキのどん」へ行った。超・粗挽きハンバーグ250gのAセット(ご飯・サラダ)。おおお、美味しい。食べ終わり車に乗り込んでふと思った。

 

「ご飯のおかわりをしなくなったのはいつからだろうか」

 

学生時は、「ご飯おかわり自由」なとんかつ屋へ行って、「とんかつ1切れでご飯1杯」をしたこともあった。店としては迷惑である。けれど、夏もくもくと湧き上がる入道雲のように、食欲が尽きることはなかった。

 

僕は来年、40歳になる。いや、今のキープでいいんだ。メタボぎみだし。ただ、「1人前のご飯を残す」時がやってきた時僕は、少ししんみりした気持ちになることだろう。

3909声 オールラッシュ

2018年07月28日

5月末に中之条町や前橋市等で撮影された、篠原哲雄監督・横山秀夫原作・山崎まさよし主演の映画『影踏み』。角川大映スタジオで、今日はオールラッシュが行われた。オールラッシュとは、音楽が入らず音や色味の調整はまだだが、それ以外はほぼ完成という状態。関係者向けの試写だった。

 

僕が実行委員長をつとめる「伊参スタジオ映画祭」はそもそも、篠原哲雄監督・山崎まさよし主演の映画『月とキャベツ』のファンが中之条町を訪れるようになったことを大きなきっかけとしている。「クライマーズハイ」「64」などで知られる小説家の横山秀夫さんも、映画祭のシナリオ審査員を務めていただいた時期があり、映画祭での3者の雑談がこの『影踏み』を作るきっかけにもなっている。縁深い映画なのだ。

 

原作もシナリオも一部撮影現場も読んで見た作品ではあったが、実際2時間程度の映画として組まれているものを見ると印象は別。普段映画を見ても泣くことはないのだが、あるシーンでは(そういう展開になると知っていても)泣いてしまった。

 

1本の映画が作られるまでは、長い道のりがある。『影踏み』とも、長いお付き合いになりそうだ。

3908声 オハ

2018年07月27日

東京へ行くときは、めったにないけど泊まりで行くときは、当日どこに泊まるかを考える。東京なんだもの、どうやっても寝る場所くらいはあるだろうと思っている。

 

目的地は新宿だったのだが、当日、アパホテルは全て埋まっていた。ちょこっと検索したくらいでは、高級ホテルくらいしか出てこない。ちょっと困ったなと思ったら、booking.comを下にスライドさせていけばカプセルホテルなどほんとのただの寝ぐらがあることに気づいた。で、1泊3000円のオハゲストハウスを当日予約。

 

携帯でマップを見てその建物に来たが看板がない。電話をしてみると、「そのビルの7階です」と言う。カウンターらしき場所につくと、アジアからの観光客みたいな人が女性店員と話していた。「ちょっと待ってくださいね」と話す店員さんは韓国籍っぽいなまりがあり、壁を見ると「ここに泊まった外国のアーティストがその記念に描きましたよ、というような東京の地図絵」が、その過程を追った写真と共に飾られていた。新宿歌舞伎町側、そういう立地だからもあるが、ほんのり異国気分だった。

 

その寝ぐらは、ホテルというものではなく漫画喫茶。天井を除く四方がパーティションで区切られただけの室内。3000円だから文句も出ない。むしろ「僕はもっとずっと若い時に、日本を出てどこかの安宿に泊まるような体験をすべきだったのではないか」という後悔のような独り言が出た。

 

安く泊まったので翌朝、道路向かいに「すしざんまい」を発見した僕はすぐに入ってしまった。

3907声 山形国際ドキュメンタリー映画祭

2018年07月26日

2年に一度、山に囲まれた盆地、山形市内において世界中のドキュメンタリーを集めて1週間にわたり上映を行う「山形国際ドキュメンタリー映画祭」」が開かれる。

 

僕は2001年の映画学校の学生時に初めて訪れ、そのあまりの素晴らしさに2003年には東京事務局にアルバイトとして入らせてもらった。その間に見たドキュメンタリーや、その間に会ったドキュメンタリー監督・関係者との出会いは僕にとってかけがえのないものだ。

 

今年、中之条ビエンナーレの参加作家でもある斉藤邦彦さんが「東京の仲間とともに「ドキュ部」をやっていて、昨年山形映画祭に行った記録をZINE(小冊子)にしたんですよ」と話してくれた。高崎のZINEイベントでその「ドキュ部」の皆さんに会い、純粋な「山形映画祭への愛」を感じた僕の口からふと「東京の映画祭事務局に遊びに行きませんか?」という言葉が出た。

 

それから半年くらい経ってしまったが、明日の東京への用事と合わせ、15年ぶりに事務局の浜さんとも連絡をとり、その場を作った。89年の第1回開催から山形映画祭を静かに牽引してきた矢野さんはじめ、会う皆さんすべてが「自分がやりたいことをやり続けている」からなのか、変わっていなかった。僕はもういい中年になってしまったが。

 

「ドキュ部」の皆さんと、山形映画祭の皆さんが楽しそうに話しているのをニヤニヤしながら見ていた。事務所から近くの中華料理屋に場所を変え、酒も飲んでいたので、僕自身「僕は山形国際ドキュメンタリー映画祭に関わってドキュメンタリーを好きになったおかげで、映像って自由だなって思ったし、世界が広がった気がしたんです」と2、3度言ったことを覚えている。

 

まだ始まってもいない気もするけど、僕がやりたいことはドキュメンタリーなのだ。

3906声 恩返し

2018年07月25日

軽トラの荷台から自力で抜け出せない雨蛙を、そっと藪の中に移した。そういえば半月前、アスファルトの上で悶えていた蝉の幼虫を、そっと近くの木の幹に移した。

 

雨蛙と、蝉の幼虫の恩返し。
美人は来なそうである。

3905声 咲耶美

2018年07月24日

「これは、地元の酒です」

 

自信をもってそう人に勧める時ほど、嬉しいことはない。自分が造ったわけでもないのにね。「咲耶美(さくやび)」は、高山村との境のちょっと手前、中之条町にある貴娘酒造のセカンドブランド的な銘柄である。これが、美味しい。

 

貴娘酒造の「貴娘」はもうずっと昔からの地酒なのでよく知っていた。けれど個人的にはそれをあえて誰かに買っていこうと思う酒ではなかった。「咲耶美」を知ったのは、実は外からの情報。「とても美味しい日本酒がある。それ、中之条で作ってるらしい」と高崎の知人が言っていたのを聞いたのだ。多分、あまり出回っている酒ではなく、中之条でも「歴史と民俗の博物館ミュゼ」下の平形酒店でのみ購入が出来る。

 

ピンク色ラベルの「直汲み荒ばしり」は、ほのかな発泡性もあり、爽やかなんだけど飽きることなく芯のある甘みと苦味がある。今まで、映画のクランクアップの酒の席や、親しい人が集まる場所に、何度か好き好んで買って持って行った。今年偶然、仕事で貴娘酒造の撮影を行ったことも、愛着の一因になっている。

 

群馬には、たくさんの酒蔵がある。それはとても豊かなことだと思う。

3904声 おいしいものだけを売る

2018年07月23日

「スーパーまるおか」をご存知だろうか。現在は場所をイオン高崎そばに移した、全国各地から「作り手と商品・材料がはっきりわかるもの、店員が食べて美味しかったもの」だけを集め売っているスーパーだ。もう5年くらい印刷の広告を担当している。

 

きっかけは「以前チラシ作成を頼んでいた人がもうやらなくなったから。BIOSK(高崎で固定種野菜と加工品を売る店)にチラシが作れる人がいると聞いて」というシンプルなもの。そのきっかけをもらうまで行ったこともなかったが、1度2度行ってその徹底ぶりに驚いた。普通のスーパー感覚でレジに向かうといい金額になるので、「1回行ったら何か1つ、買ったことのないものを買う」という自分ルールを儲け、結果鍋の素でも酢でも「こんな美味しいものがあるのか」と度々感動している。

 

創業50周年を迎えるまるおか。そんなに長く続けていて今まで「新聞折込広告は入れたことがない」という徹底ぶり(つまりはリピーターと口コミ頼り)もすごいが、今回はじめて前橋・高崎に新聞折込を入れた。反応は上々だと聞いて、ほっとした。

 

良くも悪くも「高級スーパー」と呼ばれ、来るお客・来ないお客が2分化している気がするまるおか。けれどわりと長く関係して来た僕が思うのは「いいと思ったものを適正価格で売っている」だけとも思う。いい物でも定価が安いものはその程度で売っているし、牧草にも非加熱処理にもこだわって手間と時間をかけた牛乳が高価なのはそこまでした結果なのだ。全てが価格競争でジャッジされたら、いいもの、いい生産者、いいお客は残らない。

 

この商い、仕組みはわかっても、実践し継続しここまで積み上げるのは至難の技。すごい店である。

3903声 出来た!

2018年07月22日

9日間の「温泉郷クラフトシアター」が終わった。映像担当として、パンフレットだけでは伝わらない各ものづくりの面白さを、即撮・即編で映像化し、会場やネットで紹介し、それを見た人が「これ作ってみよう」と思うような動線作りにチャレンジした。結果、26人くらいの作家のうち半数くらいは会期中に間に合わなかったが、2〜3分の短編動画をある程度は量産した。全てが揃ったら、結構面白い映像アプローチになると思う(後々youtubeにアップするので8月半ばくらいに「温泉郷クラフトシアター」で検索してみてください)

 

撮影していて一番いいなと思うのは、アクセサリーにしろ刺繍にしろお盆にしろダルマにしろ、作家の指導のもとにお客さんが自分なりにそれらを作り、作るまでの大変さの大小はあるにしても、完成した直後に見せる「出来た!」という喜びの顔である。実にいい顔をする。

 

ものが溢れる時代。使い捨ての時代。いい材料といい時間、手間をかけて作るものは美しい。自分の手がかかるとなるとその美しさは5倍にも 10倍にもなる。きっと、長く愛してくれるに違いない。

 

僕ができることは、映像という手法で石を宝石に見せることではなく(そういう腕はないのもあるが)、9日間というその時間の中で、かけがえのない時間に立ち会い、それらを削って「彫刻」していくことなのかもしれない。まだ編集は終わってないけど、僕にとってもとてもいい体験だった。

3902声 それは左利き

2018年07月21日

僕は生まれてから今まで右利きである。ただし、鼻毛を抜く時だけは左手を使うことに今気付いた。

3901声 ランゴリーノ

2018年07月20日

「温泉郷クラフトシアター」で平日の3日間。わざわざ館林からイタリアンレストラン「ランゴリーノ」のシェフが来てハンバーガーを販売した。

 

その初日、ものすごく顔色の悪い様子で準備するシェフ。「僕のことはカズくんと呼んでください」と言い、「店の通常営業と今回の出店・イベントの準備でほとんど寝てません」と話す彼への第一印象は悪いけど「変人」である。でもそのわずか数日で、美食家が多い(気がする)ものづくり作家たちとお客さんの心をぐっと掴んだ。

 

ハンバーガー販売だけでなく、四万の柏屋カフェのキッチンをカズくんが借りて(そこで貸す柏屋もすごいけど)渾身の料理を食べる会が開催された。僕もちゃっかり参加した。フレッシュなスパークリングワインと、熟成させたチーズ・オリーブの前菜。苦いでも爽やかでもないけど個性的な赤ワインに、あえて時間をおいたレバーパテやあえて新鮮なまま出すハム。この料理にこの酒というペアリング。全てを食べ終わり、恍惚感に包まれ、彼への印象は「根っからの変人」に格上げした。(昔食べた変人料理人・堀澤さんの料理も思い出しつつ・・)

 

飲食に携わる人にも色々な種類がある。自分で食べずとも食べ物は提供もできる。ただ、「食べることが本当に好きで、本当に美味しい食材・食べ方を追求し続け、その結果報告としてお客さんにそれを提供する」という料理人が稀に存在する。「ランゴリーノ」のカズくんはその領域の人だ。館林にだってわざわざ行く価値ありますよ。

3900声 ヤーマン

2018年07月19日

「温泉郷クラフトシアター」では、メイン会場となる木造校舎の前でかき氷を売っている。それを売っているのは移動販売専門の「KOTOARIKI citta」。シロップは、生のフルーツと砂糖だけを原料にしており、桃だブルーベリーだそのものの味がする。この暑さで、売れる日はかなり売れていた。

 

それを売っていた青年・・おじさんが、いわゆるヤーマンだと気付いたのはイベントが始まった後だった。ヤーマンと呼ばれるかれは昔、前橋の弁天通で「ヤーマンズカフェ」なる変わったカフェをやっていて、僕は行ったこともなかったのだけど共通の知人もおり、一言でいえば「カオスな前橋」の一旦を担っていた人物だと思う。同い年だということも今回初めて知った。

 

前橋は目まぐるしい。僕が小学校のころ遊びに行っていた前橋は、まだ商店街もぎりぎり生き残っており、人通りも多かったように思う。それから二十数年が経ち、砂山が崩れるようにしだいにシャッター商店街の代名詞的に呼ばれるようになっていった。

 

そんな中で、ヤーマンズカフェがあり、フリッツアートセンターの小見さんが「前橋アートコンペライブ」をしたり、「シネマまえばし」が閉館して「アーツ前橋」が開館して、藤澤陽くんがゆるく集まって何かしようという「前橋○○部」を展開し、メガネのJINSの田中さんが中心となって新しい店舗の立ち上げや岡本太郎の鐘がそびえ立ったりしている。全国的な知名度はないかもしれないが、文化が芽生え、育ち、途切れ、また芽生え、繰り返している。

 

近くの遠くで「前橋」を見てきた僕は、過去そのど真ん中で青春を過ごしたヤーマンと、けっこう色々な話をした。僕にとっても「前橋はこうなって欲しい」みたいなものはあまりないのだけど、高崎とはまた違う良さを持ち続けて欲しい。

3899声 青春っぽい

2018年07月18日

「温泉郷クラフトシアター」。前回よりも多く関わっている。参加作家は、四万の森の中にあるレジデンスに自由に泊まることができる。僕も数日泊まっている。目的は会社や家にいるよりは編集作業が捗るかと思ったのだが・・結局、泊まる作家と酒盛りが始まる。であればであったで、餃子を持って行って焼いたり、夏野菜を「カンタン酢」に入れといたやつを持っていったり。

 

中之条ビエンナーレでは、長期間制作をする作家たちが町内各所でレジデンス生活を送り、そこでの交流も参加する醍醐味になっている。

 

酒を飲みながら、自分はこうしたい、ああしたいを語り合った。いい年こいて、青春っぽかった。