日刊鶴のひとこえ

この鶴のひとこえは、「めっかった群馬」に携わる面々が、日刊(を目指す気持ち)で記事を更新致します。担当者は堀澤、岡安、すーさん、坂口、ぬくいです。この5人が月替わりで担当しています。令和6年度は4月(ぬ)5月(岡)6月(す)7月(堀)8月(坂)9月(ぬ)10月(岡)11月(す)12月(堀)1月(坂)2月(ぬ)3月(岡)の順です。

1993声 百花

2013年09月07日

向島百花園に行き、萩を見てきた。
お足を払って、秋の草花を見るというのも、
なんだかさびしい心持もするが、土地柄致し方ない。
咲き始めの萩は絶えず揺れ、落ち着かぬ様子だった。
落ち着かないのは萩ばかりでなく、百花園の後ろにどでんとそびえたっている、
スカイツリーが気になって、園内に居る人間の方もどうにも落ち着かない様子だった。

【酒】
甲子正宗二合、エビスロング缶一本、
ライオンロング缶一本(ヤマザキデイリーストアにて購入)
【天候】
曇りときどき晴れ

 

1992声 音色

2013年09月06日

このごろはつるべ落としの落日である。
虫の音もだいぶ聞こえるようになってきた。
群馬に住んでいた頃の、荒々しい音色と違って、
こちらの方はいささか繊細な音色である。

【酒】

甲子正宗の純米を二合。エビスのロングを一缶。

【天候】
雲のち晴れ。

1991声 眠気

2013年09月05日

この頃は、家で飲んでいるとすぐに眠たくなり、どうにも諸事が手に付かない。
ともかくも、エビスが美味い。

【酒】
九十九里オーシャンビールのヴァイツェン一瓶、エビスのロング二缶。

【天候】
朝がた雨のち晴れ。

1990声 都合

2013年09月04日

午前中に地震あり。東京は震度3との由。
揺れている最中は逃げることなど考えず、
逃げ伸びた後のことを考えていた。
我が思考回路は都合良くできているのだと、感じた。

【天候】
曇りのち晴れ。

1989声 値打

2013年09月03日

麦芽とホップと水。
麦酒を構成しているのはたったこれだけの原料だが、
その力をいかに引き出せるかで、その値打ちが決まる。
十七音の短詩である俳句も然り。
季語の持つ力をどこまで引き出せるか。
などと、昨夜、酔眼朦朧としながら、グラス片手に考えていた。
【天候】
終日、快晴。
夕方、入道雲が埼玉方面に。

1988声 雑踏

2013年09月02日

新富町の店を皮切りとして、八丁堀から八重洲へと流れてゆき、
日付が変わる頃に東京駅で別れた。
別れ際の堀澤さんの足取りは、東京駅の雑踏でも伊勢崎の路地裏でも、
いつもと変わらずの千鳥足だった。
一夜経ったら、胃の内容物が麦酒漬になるのではあるまいか、
と言うくらい、麦酒それも「クラフトビール」をしつこく飲み比べて行った。
麦酒は、こちらがどんなに羽目をはずそうが、
よっぽどのことがない限り手荒な真似はしない。
そこが良い。
【天候】
終日、快晴。

1987声 接近

2013年09月01日

本日は二百十日。
立春から数えて、二百十日目の日という事である。
雑節のひとつで、毎年、台風が来て天候が荒れやすい。
今年も例外なく、台風が接近している。
また、防災の日でもあるので、街では道路を封鎖して防災訓練など行っていた。
台風の連れてくる、あの異国情緒ただよう雲は、都会で見られるのだろうかと、
それがいま、すこし気になっている。
【天候】

終日、快晴。

1986声 特番

2013年08月31日

今日は一日中家にいた。
厳密に言えば、ひとつの部屋の机の前に、いた。
久しぶりに録画しておいた番組見ようと思い立って、
日が落ちるまでだらだらと見ていた。
正月特番の時代劇を秋口に冷酒をすすりながら見ると言うのは、
これが中々、感慨深いものがある。
【天候】
終日、快晴。

1985声 晩夏

2013年08月30日

一般的に、明日が夏休み最終日であろう。
夏休みが終わるまでは、大人もどこか。
秋の始まりという感慨よりも、夏の終わりという感慨のほうが強い。
先ほど、突然友人から着信があった。
のびゆくラーメンを気にしつつ、話を聞いていたが、
ひとしきり夏の思い出を話して、「今度飲もう」という事で会話は終わった。
すっかりのびたカップラーメンをすすりつつ、考えた。
つまりは、晩夏なのである。

【天候】

終日、快晴。

1984声 眼鏡

2013年08月29日

最近、眼鏡をかけている人がどうも多い。
駅ビルや街中にも、
眼鏡販売チェーン店が猛烈な勢いで新規出店している。
なんでも、PC用の眼鏡が人気らしい。
PCやスマートフォンなどのディスプレイから、
「ブルーライト」なる目にはあまりよろしくない光が出ているらしいのである。
それをできるだけカットするために、その眼鏡をかける。
ようはサングラスと同じはなしである。
眼鏡で思い出すのが、小学生時分。
本を顔に近づけて読む癖のあった私は、眼科に行って視力検査をした際、
眼科の先生に、事の詳細を話してみた。
視力はすこぶる良いのだが、机の上のものはどうしても焦点が合いづらい。
それを聞いた先生は、少し考え込んで言った。
「それは、老眼です」
【天候】
終日、快晴。

1983声 感銘句抄

2013年08月28日

日々、目にした句などで、感銘したものを書き止めておこうと思う。
井月句集(岩波文庫)から。

掃よせて落葉に雨を聞夜かな  井月

【天候】
終日、快晴。

1982声 秋気

2013年08月27日

朝の駅にすらすらと人が吸い込まれてゆく。
近頃は、そんな光景さえも、さわやかに感じる季節になった。

【天候】

終日、快晴。

1981声 初秋

2013年08月26日

今宵から虫の音がさやかに聞こえる。
まだ鳴き揃わぬ感があり、ついさきほどからは、
蟋蟀が一匹、しきりに鳴いているばかりである。
秋もたけなわの虫時雨も良いが、初秋の虫の音にもまた、
違った趣がある。

【天候】
終日、晴れ。

1980声 日足

2013年08月25日

法事に行った寺の住職が、言っていた。
縁側に伸びる日足の遅速で、季節を感じると。
【天候】
終日、雨のち曇り。

1979声 神経

2013年08月24日

猫と言うのは、何かにつけ驚いたような表情をする。
もう少し図太い心臓を持てば、寿命も長くなるだろうか。
それとも、反射神経が鈍くなるので、自然界では、
生きて行かれなくなるだろうか。
【天候】

終日、曇り。

1978声 音色

2013年08月23日

明日の法事に控え、実家へ戻った。
群馬県のほうが秋がはやい。
こう感じるのは、風の音である。
虫の音や葉擦れの音を運べるから、なのである。
【天候】
終日、曇りのち晴れ。

1977声 残暑

2013年08月22日

残暑が厳しい。
四国の方では水不足が深刻で干上がった湖からは、
その昔に沈んだ町役場の屋根が顔を出してしまったそうな。
東京の方では、「ゲリラ豪雨」などと言う集中豪雨がたびたびあるが、
四国のあたりは無いのだろうか。
山間部で集中豪雨などあると鉄砲水の恐れもあるので、
降らないにこしたことはないのかもしれない。
しかし、「ゲリラ」に「鉄砲」にと、
なぜか夏季によく見る気象用語には物々しい名前が多い。
【天候】
終日、曇天。

1976声 幸福

2013年08月21日

都内を歩いていると、「ハッピーアワー」なる看板をよく目にする。
新橋から銀座、有楽町、八重洲までは殊更に多い気がする。
大方は、麦酒などのドリンク関連が午後七時頃まで割引価格になるというもの。
素晴らしい制度だと、常々思いつつ杯を傾けている。

【天候】
終日、炎暑。