日刊鶴のひとこえ

この鶴のひとこえは、「めっかった群馬」に携わる面々が、日刊(を目指す気持ち)で記事を更新致します。担当者は堀澤、岡安、すーさん、坂口、ぬくいです。この5人が月替わりで担当しています。令和8年度は4月(坂)5月(ぬ)6月(岡)7月(す)8月(堀)9月(坂)10月(ぬ)11月(岡)12月(す)1月(堀)2月(坂)3月(ぬ)の順です。

2301声 梅枝

2015年01月27日

朝から都心では小雪が舞っていた。
ほどなくして雨となり、午前中には快晴になってしまった。
あまねく降り注ぐ日差しには寒中らしい寒さがあり、
風物の影は凛と澄んでいた。
風の中で梅の枝は、ほの紅い光を纏っていた。

2300声 危機

2015年01月26日

朝方、どしんと突き上げるような揺れを感じた。
住んでいるこのぼろアパートは、ねじの外れた椅子のように、
ぐらぐらと不穏な揺れ方をしていた。
震源地である千葉県は震度4とのことで、
他の地域も大事には至らなかったらしい。
即座に、過去の大地震が思い出されたが、
危機に遭遇した時と言うのは、
未来よりも過去のことばかり思い出される。

2299声 印度

2015年01月25日

どういうわけか、生麦酒が美味しい店がある。
「どういうわけか」と言うのは、
私のあまり好きではない銘柄の麦酒なのだが、
その店で飲むと、これが絶品なのである。
生麦酒(中)三百円と言う安価な価格も、
精神的に作用しているが、何に起因する美味しさなのか、
いつも不思議に思っている。
思えばその店は不思議な店で、インドカレーの店なのであるが、
印度人シェフの作る出し巻き卵がとても美味しい。

2298声 耳栓

2015年01月24日

今晩は、いきさつがあり川越で飲むことになっていたので、
帰りを案じることなく、駅前のカプセルホテルに宿泊することにした。
いつものことながら、カプセルホテルはとても理にかなった場所である。
しかしながら、地響きの如くカプセル各所から押し寄せる意いびきに歯軋り。
素面で寝る場合には、耳栓を忘れてはならぬ場所である。

2297声 不純

2015年01月23日

今年も目当ての俳句賞が獲れなかった。
おそらく、足りないものなどなくて、
それよりも不純物が多いのだと思う。

2296声 古酒

2015年01月22日

サーバーやら諸々のシステム移管で、
数日間、更新を止めていた。
言わば車検のようなもので、ガタがきていたこのサイトを、
僅かながらも点検した。
高浜虚子に言う俳論の「古壺新酒」と言った具合に、
2007年にはじまった古いこのサイトにも、
新しい内容が更新できれば良いのだが、
私を含め、運営に携わる人たちがどこをどう切り取っても、
新酒とは言いがたい人物である。
「古壺古酒」と言うことにでもなろうか。
古酒と言っても、古酒になるべくしてなった酒と、
行き掛かり上、古酒になった酒、つまり売れ残りの酒とでは、
大きな隔たりがある。
前者でありたいとは思うが、それもどうだか。

2295声 氷粒

2015年01月21日

朝から小雨。
最寄り駅から出て、職場まで歩く。
道中、徐々に速度が落ちて行く。
雨の、である。
徐々にゆっくりになり、
淡い光と共に小さな氷の粒になった。

2294声 大寒

2015年01月20日

大寒である。
終日、すきっと晴れていたので寒さも厳しいが、
その分、闇が深くちりばめるような星空であった。

2293声 酒瓶

2015年01月19日

巷の量販店でも、クラフトビールの取り扱いが増えてきたように感じる。
特質すべきは輸入ビールで、一昔前はハイネケンやバドワイザーなど、
世界の大所が主だったが、ドイツにベルギー、アジア諸国など、
小規模なブルワリーのものも見かけるようになった。
マニアックなビールを見かけたときは内心、 狂喜乱舞しつつ買い物籠に入れてしまう。
様々な大きさの酒瓶を、カチャカチャ言わせながら会計を済ませるまでは良いのだが、
さて、自宅まで持って帰ることを考えると、
レジ脇にある「イートイン」スペースなる場所で、
一緒に購入した焼き鳥をつまみに、 二三本飲んで行きたい様な心持になる。

2292声 微か

2015年01月18日

大寒が近いのでもっともだろうが、寒い。
きりりと晴れた青空の下、 世間では昨日からセンター試験が始まったとの由。
家の前の並木道を通りかかった時、 大きな桜の幹に手を当ててみた。
吹きすさぶ寒風に晒されつつも、微かなる温もりがあった。

2291声 日和

2015年01月17日

句会にて原宿へ出かけた。
明治神宮は依然として初詣客でにぎわっていたので、 代々木公園を吟行した。
いつも感じるが、人種も人柄も多彩な公園である。
演劇の練習をするグループ。 二人の時間を愉しむカップル。
黙々と芸を披露する大道芸人。
そして、私のようにふらふら日差しを浴びている者。
どの人にも、小春日和の風。

2290声 古句

2015年01月16日

俳句の締め切りをまったく忘れていて、
いまごろになって、句帳から古い句を拾い始めている。
過去の一切の句に踏ん切りをつけて、
新しい心で始められたらどんなに気持ちが良いだろうか。
その為だけにでも、句集を作る意味がある。
そう、思う。

2289声 反射

2015年01月15日

終日、雨であった。 今年に入ってからは、初めてまとまって降った。
都市を歩いていると、透明な傘が氾濫していて、 つくづく日本はビニール傘の国だと感じる。
殊に都市には、外国からみれば奇妙に感じるものが多いと、
雨に反射するネオンを眺めながら考えていた。
自動販売機然り、カプセルホテル然り。
それらが、日本の魅力になる日がくるかしら。
都内に外国人と思しき方々はたくさん歩いているが、
自販機の前に立ち止まるのは日本人ばかり、目に付く。

2288声 興味

2015年01月14日

創造することよりも、
発見することのほうに、
興味が出てきた。

2287声 硝子

2015年01月13日

丸の内は箱と硝子の街である。

2286声 国道

2015年01月12日

国道6号線を北上して茨城県へ出た。
柏市を抜けると徐々に畑などが見え始め、
茨城県へ入ると眺望の中に筑波山が現れる。
国道沿いは、市街地と旧市街地と。
新しいチェーン店と古い個人店と。
綺麗なものとそうでないものと。
秩序と混沌と。

2285声 日色

2015年01月11日

寒波が緩んで、小春日和が続いている。
遠く上州などは空は小春の色でも、 からっ風が吹くので寒いのであろう。
しかしながら日の色は、徐々に確かに、 春に近づいている。

2284声 香味

2015年01月10日

映画を観た。 デイビットフィンチャー監督作品「ゴーンガール」である。
カタカナ表記では映画の香味が薄れるが、 さりとて英語表記もまどろっこしい。
まどろっこしくも、技巧の高さが際立っている映画と感じた。