日刊鶴のひとこえ

この鶴のひとこえは、「めっかった群馬」に携わる面々が、日刊(を目指す気持ち)で記事を更新致します。担当者は堀澤、岡安、すーさん、坂口、ぬくいです。この5人が月替わりで担当しています。令和6年度は4月(ぬ)5月(岡)6月(す)7月(堀)8月(坂)9月(ぬ)10月(岡)11月(す)12月(堀)1月(坂)2月(ぬ)3月(岡)の順です。

4654声 中之条ビエンナーレ2021オンライン

2021年11月01日

中之条ビエンナーレは、群馬県中之条町で2年に1度開催されている芸術祭。越後妻有や瀬戸内など、国内に大きな芸術祭あれど、一時期にくらべて地方芸術祭は減ったのではないだろうか(調べていないから感覚的にだけど)。アートを展示すれば観光客がどっと来る、と受け取られ様々な場所で開催されたのかもしれないが、地域民がメリットを感じられなかったり、アーティストのモチベーションが保てなかったり、なにより「想像以上の熱量」を必要とすることなので、芸術祭は容易いものではない。

 

「コロナ禍ということもあり、全アート作品の映像化をしたい」と相談を受けたのは今年に入ってからだろうか。中之条町各地の会場、ウェブのみの作品1点を含めて124作品。作家自身で映像を作りたいという者も23名ほどいたので実際には101作品の映像を作る仕事が今年一番大きな仕事となった。数ヶ月は記憶がない(大げさ)。中之条ビエンナーレは11/14(日)まで続くが、チェック待ち1つをのぞいて123作品の映像を以下より見ることができる。僕1人の仕事ではなく、フォトグラファーの吉江淳さん、丸山えりさん、編集者の阿部誠人くんにお世話になった。また、参加作家のdamadamtalを主に、友人数人に作品鑑賞モデルとして協力いただいた。

中之条ビエンナーレ2021オンライン

 

途中から、「これは狂気だ」と思った。狂ったように仕事ができる機会はそう多くはない。

むしろを感謝している。

その間に溜めてしまった仕事もあるので、この狂気はきっと大晦日くらいまで続く。

4653声 続くオンライン

2021年10月31日

曇りのち雨。今日はオンライン句会の運営で、終日、茅場町。何とか無事に配信を終えた。このところ句会やら何やらオンライン続きで、気苦労が絶えない気がする。まさにオンとオフのメリハリをつけないと、疲弊してくる。ともあれ、明日から十一月。岡安さん、頼みます。

4652声 秋の穏やかな

2021年10月30日

穏やかな快晴。荒れ放題の庭や花壇に手を入れた。冬支度といったところ。精霊飛蝗が何匹も、日向の箒にしがみ付いていた。冬が来る前の、この秋の穏やかな日和というのが好きだ。これを過ぎれば、年末の焦燥感にきりきりと心が軋む日々となる。

4651声 妙な納得

2021年10月29日

秋晴れ。帰路にちょっとした繁華街を通る。今日は夜の9時ごろに通りかかった。メイド服を着たスマートな女性がポケットティッシュを配っていた。ひとつもらい「ありがとうございます」との声に、顔を見ると、確かに男性であった。きれいな男もいるものだ。すこし離れたところでは、ネオンの暗がりで吐いている若い男と、それを動画撮影している若い女。異様だが、そうか、これが本来の景色だったかと妙に納得した。

4650声 不純

2021年10月28日

夜降った雨が朝日を浴びて蒸発というか、霧になってゆく清々しい朝であった。私はといえば、もうくたくたになって帰宅。いかんと思いつつも、深夜に冷たい麦酒などが飲みたくなり、致し方なし。今日は半年契約の予定の書評原稿の初回に取り掛かる。70代、80代の句集出版が多い。おしなべて立派な経歴の人たちである。そのなかに不純な人がいたら面白いのにな、などと思いつつ、立派な句集に付箋をつけていく。

4649声 夜長に潜る

2021年10月27日

曇りのち雨。インドの青鬼の二缶がよく回ってしまい、夜は何もできず。どうもこう酔ってくると、気が付くと昔好きだった映像やら音楽やらをだらだらと観てしまう。確か、堀澤さんもそんなことを書いていたような気がする。YOUTUBEに潜り込んでいると、すぐに小一時間くらい経っているので恐ろしい。

4648声 安心

2021年10月26日

雨のち曇り。年末に向け徐々に切羽詰まってきた。東京都など首都圏4都県と大阪府は昨日、飲食店への営業時間短縮要請が解除されたので、ひと安心である。今日もしかりだが、夜8時以降に店入れることがこんなにありがたいことかと、おそれいった。ラーメンなど啜って帰宅。昨年出した句を今年も出すという失態をおかしてしまった。校正の段階で編集者に気が付いてもらえて、こちらもまたひと安心であった。

4647声 舌の鼓

2021年10月25日

晴れのち曇り。午前中に胃バリウム検査をやったので、午後は若干、腹痛に苦しむ。今年もあと二月ほどとなり、カレンダーを眺めていると、いろいろと焦燥感がこみあげてくる。夕食に崎陽軒のシウマイ弁をつまむ。「この味この味」と舌鼓をうちながら。

4646声 稲架の入日

2021年10月24日

まさに秋日和。すこし遊びつつ、群馬からの帰路。山の方は薄紅葉。この時期の里山は、稲架などが並び郷愁を誘われる何とも言えない、風情がある。

4645声 風の県庁

2021年10月23日

秋晴れながら風が強い一日。予定通り、朝から前橋に向かい、急遽の予更で群馬県庁へ。32階のカフェで取材を受け、昭和庁舎で写真を撮った。上手く伝えられただろうかと自問しながら、県庁をあとにした。

4644声 小さな楽しみ

2021年10月22日

終日、冷たい雨で弱る。贈り物が届き、箱を開けると缶のクラフト麦酒。好きな物を公言していると、こういう嬉しいことがある。どんな味だろうか、小さな楽しみがひとつ増えた。

4643声 ご用心

2021年10月21日

いろいろと疲れが溜まっている気がする。このごろすこし太ったのか、先日、仕事中に重い物を持つために屈んだら、スーツの尻の部分が「ビリリ」と気持ち良い音をたてて破けてしまった。外出先だったのでどうにもできず、そのままなるべく壁側を背に歩くようにして、最寄り駅まで何とか帰ってきた。一番の強敵は駅の階段。どうにも階段をのぼっているときは、ぱっくり割れたスーツの尻が丸見えになってしまう。不自然に鞄を尻に当てつつ、背中を丸めて階段をのぼるみじめさったらない。ぴちぴちのスーツにはご用心を。

4642声 対談

2021年10月20日

快晴なれど風強し。俳句の雑誌の対談の用で、飯田橋のK社へ。行く途中に美味しそうなラーメン屋があり、いつも暖簾を潜ろうと思うが、まだ実現していない。たっぷり話そうと思ってのぞんだが、これでよかったのかと、不安になって帰路につく。コロナの関係で、リアルの対談というか取材というかは、久しぶりだと編集長がいっていた。当意即妙とまではいかないにしろ、実際、相手の表情の機微などが追えない状況での会話はつらい。そうった意味で、今回リアルでできたのは良かった。

4641声 散漫

2021年10月19日

降ったり止んだり、雨の一日。巷ではマフラーを巻いている人などもちらほら見かけ、晩秋の色が濃くなってきた。原稿の直しなどをちまちまやりつつ、寒いためかやる気が削がれ、散漫になって寝る。

4640声 新聞社

2021年10月18日

すっきりと秋晴れ、きりりとした風の冷たさ。週末の予定調整がほぼ終わり、ひとまず安心。やはり、リモートではなく、実際に出向くことにした。思えば、J新聞本社に行くのも久しぶりである。いろいろと思い出すことがある。手を付けていないことが多く、このごろ常に焦燥感。

4639声 晩秋

2021年10月17日

朝から雨で、肌寒い一日。まぎれもなく晩秋の感。午前中は昨日の句会報やもろもろの予定の調整をして、午後はばたばたと買い物に出かけたら、もう一日が終わっていた。これもまた、晩秋の感である。来週は俳句の件で対談があるが何も考えていない。なんだかそわそわしてきたが、考えたところで、整うはずもない。

4638声 数珠つなぎ

2021年10月16日

定例の句会を終えたのち、WEB句会準備のため夜から茅場町へ。帰宅後は寝不足と疲労で心地よく麦酒の酔いがまわった。心地よすぎるのも考え物で、YOUTUBEで数珠つなぎに動画を観ていて、また夜更かししてしまった。

4637声 お礼

2021年10月15日

すっきりと秋晴れ。書評の丁寧なお礼などが届き、いささか困惑するもありがたし。早く寝ようと思っていたが、酔眼でそのお礼状を書いていて、すっかり夜更かししてしまった。