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2459声 読書

2015年07月03日

本を読むということは2種類ある。

既知を読むことと、未知を読むことである。

未知を読むということは、岸壁をよじ登るような困難がある。

昔の漢学の素読がまさにそれである。

2447声 ZINPHONY

2015年06月21日

Zine(ジン)というものをご存じだろうか。
出版社ではなく、個人がハンドメイドで作る小冊子、
書く内容も、本としての装丁も自分で考え作る小冊子のことだ。

 

東京などではこれを集めた販売会イベントが行われており、
高崎でも「ZINPHONY」(ジンフォニー)という名前で不定期開催されている。
次は6/27(土)28(日)に高崎・SNARK3階での開催だ。

 

僕はなんだかこのイベントが好きで、過去にも
「自分史をめっちゃ絡めた、にほひたつような極私的映画コラム集」
「この鶴のひとこえコラムから、(ぬ)と(ほ)の僕が思うベストの抜粋冊子」
を販売させてもらった。後者は、他人のふんどしで相撲を取る作戦である(笑)
そのわずかな売上で、正月の「お気楽俳句ing」ではわずかなビールをシェアした。

 

今回僕は「自炊式カレーZine」なるものを出展する。
自炊式カレーとは、一度は見たことあるかな、スーパーの惣菜コーナーで
売っている、じぶんでしゃもじやお玉をもってよそうカレーのことである。
なぜそんなものを小冊子にするのか?

 

1杯198円(税込)という安さから、本気で昼ごはんとして食べていたが、
ある日ふとこれにコロッケや豚カツ以外を乗せたらおもしろいんじゃないかと。
それ以降、そのスーパー内で買えるもの限定で、焼き芋や駄菓子のビックカツ、
鰻やソフトクリーム(ネットに書いてあったんだよ)を乗せて食べてみた。
「その写真や感想を本みたいにまとめるのだ」と思うと、楽しさも増す。

 

そしてこのコラムのおかげもあり最近「文を書くこと」に関心があり、
「僕の隣で自炊式カレーを食べているおじさんは実は・・」という妄想から、
小説も書いてみた。それをA3用紙表裏に印刷し、八折にして出来上がり。

 

日々の生活の中で「表現したい」という気持ちが沸き上がることはないだろうか?
それを、ネット上のデータではなく小冊子という「モノ」として形にする。
それが誰かの手に渡り、同じように誰かが作った小さな「表現欲求」に触れる。
それは「大事に書いた手紙のやりとり」に近いものがある。

 

僕にとってはそれが、とても面白い。

 

ZINPHONY

2423声 美化しないでくれる?

2014年11月10日

亡くなった人のことを、どうしても美化してしまう。
尾崎豊も、夏目雅子も、フィッシュマンズ佐藤伸治も、高崎市出身の山田かまちも。

 

もう7年位前だろうか。仕事にかこつけて浦安にいた。
当時は築地の魚を吾妻に宅配する仕事を担当していて、河岸の本社が浦安にあった。
浦安には、日本映画学校在学時に同じチームになり、宮崎県で共に滞在取材をした
同級生の女の子が住んでいた。長い髪を一つにしばり、細身で、マニアックで、
「ふふふ」と不敵に笑う女の子だった。卒業してから3年ほどが経っていた。

 

「仕事で近くに来たからさ」と夕食に誘った。たわいもない事を話したと思う。
浦安は、川が多い町だった気がする。夜、人少ない浦安を彼女と歩いた。
僕の駄目さ加減も知っている子だった。半分冗談で彼女の手を握ろうとした。
「え!・・やだもう!」と拒んで彼女は、「ふふふ」と笑った。そして別れた。

 

彼女の訃報を聞いたのは、それから数年後だった。葬儀場には同級生が集まり、
なんでなんだという悲しみや怒りを露わにし、途方に暮れた。

僕も今までに幾人かの知人を亡くしている。父も亡くした。
そんな皆さんには申し訳ないが、彼女の「ふふふ」という笑みをよく思い出す。
ふと、「あいつの分までしっかり生きなきゃね」と思ったりもするが、
「自分勝手に私のこと美化しないでくれる?」と怒られている気もする。

2422声 ひび

2014年11月09日

中之条町にて県内ものづくり作家たちによる展示会「秋、酒蔵にて」が終了した。
今年は僕が関わったイベントと丸かぶりで、酒蔵展の真骨頂である
酒盛り(作家が作った陶器や石や漆の杯で酒を飲む大宴会)に参加できず、
さみしい年であったけど、最終日に滑り込みで展示を見られた。

 

今回、一番印象に残ったのは、前橋で窯を構える綿貫哲雄さんとの会話。
綿貫さんの作る皿や杯、椀は、魚の鱗のような「ひび」が入っている。
これは、焼いた時の釉薬に入るひびなんだそうだ。
青い陶器に入るひびの紋様。これがとても美しい。

 

「昔は自分の思い通りのものを作ろうとしていた。今は、窯に入れて
その形に“してもらう”のを待つんだ。いいものを作ったのではなく、
作らせてもらった、その瞬間に立ち会うのはとても嬉しい」
というような内容だった。

 

そうして見せていただいた特別だという椀は、ひとの計算、技量を越えた
いいようのない素晴らしいひびが入っていた。
「その瞬間が起きるまで精進し続け、最後は天に身を委ねる」
そんな職人の生き様を垣間見た気がした。

 

前も書いたけど、めっかったぐんまの(ほ)こと堀澤さんと出会ったのも、
何年前かのこのイベントだった。彼は今年は群馬町の郷土料理「ざく煮」を作った。
根菜をかわいく刻み、烏賊でとった出汁で煮る料理。他の付け合せも仕事が行き届く。
これもまた、細かく書けば300字ほどになる・・一言で言えばおいしい料理だった。
・・いや、単に書くのがめんどうになったわけじゃないですよ・・

続けて欲しいイベントである。来年こそは酒飲むぞ!

 

昨年の展示の様子を撮影・編集しました。

2421声 目が欲する

2014年11月08日

お城の形の温泉、と、目印代わりに使われる
東吾妻町の温泉センター。夜の暗がり、光が注がれ
お城は近未来的な線が走ったり、燃えたりしてしまう。
流行の映像技術を観ようと、お城の前には五百を越えそうな人。
それは言うところの「プロジェクションマッピング」。
僕がスタッフとして参加した「岩櫃城 忍びの乱」の
クライマックスイベントだった。(テストの様子

 

映写当日の午前3時。ものすごく寒い。
東京からマッピング専門のスタッフが来て、調整を繰り返していた。
何年振りかにホッカイロをもみもみし、焼き芋も2本食べたが、
実に地味な作業だ。自分も習得したい・・とは思わなかった。

 

プロジェクションマッピングは東京ディズニーランドが有名になったが、
近年のこういった「映像の進化系?」は色々が出てきてはいる。
スマートフォンでも撮影できるようになった、一定期間で撮影した静止画を
早回しし、時間を短縮したように見せる「タイムラプス」や、
名刺サイズの小さな防水カメラで頭などに付けスポーツし、
人間目線のアクティブな撮影ができる「ゴープロ」など。

果たして人間の目はそこまで望んでいるのだろうか?と思ったりもする。

ただ流行に鈍感というだけかもしれないが・・・。

 

忍びの乱のプロジェクションマッピングは大盛況で幕を閉じた。
スタッフからは早くも「来年もイベントしたいね」という声が上がっており、
皆さんがんばってくださいね!という気持ちでいっぱいです。
・・・いやいや、自ら巻き込まれにいきそうですがね。
関わった皆さん、本当におつかれさまでした!

2271声 学び

2014年09月19日

自分を投げ出すのは、
投げ出したら取り戻すのがたいへん、なんだけれど、
どこまで自分を投げ出せるか、というせめぎ合いをしないと、
学べない。
たいていは、
投げ出したくなくても投げ出さざるを得ない、の中で、投げ出している。
そんなときなのである、
学んでいるのは。

2254声 釣り

2014年09月02日

烏川で釣りをしてきた。
いいもんです。
16時頃から小一時間ほど。
ちょうど日が暮れる時で、
向こうに観音様が見えて。
小魚が何匹か釣れた。
釣れた魚は塩漬けにして発酵させることになりました。

2327声 見ている世界

2014年08月06日

僕も利用する牛丼チェーンの過酷だという雇用形態が問題になっている。

そういう話題にはいつも触れないのだけれど、

経営者の「今回は経営としても遺憾で・・」という言葉がひっかかった。

何かに対して憤っているということである。

従業員は経営側に憤り、経営側はこの状況に憤っている。

そのズレ。

 

僕も飲食店での実体験がある分、従業員の側に加勢したくなる。

けれど、見ている世界が違うからなぁ、とも思う。良し悪しではない話で。

 

従業員は、仕事が無事に終わるか、目の前のお客さんの動向、を見ている。

店長は、従業員のシフトを考え、一日の売上を考え、上からの指示を聞く。

経営者は、グループの拡大を考え、他者との競争を打ち勝つことを考える。

同じ「会社」にいても、見ているものが違う。

それ以上は、誰が悪い、社会が悪いetc…という話になるので、

この話はこれくらいにする。

 

人に会うと、

「この人が見ている世界はどんなだろうか」と思う。

それは性格というよりは、立場だったり、環境だったり。

これぞ経営者だ、という人にもたまに会う。すごいと思う。

でもやはり、いくら立派な人でも、

「弱さ」がわかる人、見せられる人でないと、

親しくはなれない気がする。

2286声 本田圭佑

2014年06月26日

「非常にみじめですけど、すべてを受け入れてまた明日から進んでいかないといけない」、

と言うのは、

サッカー日本代表本田圭佑。

自覚してしまった葛藤を丁寧に希望で包み直す、

こういうリアルなコメントをするアスリートは、

今まであまりいなかった。

2275声 たまらない

2014年06月15日

人生をファッションにされたら、

たまらない。

2262声 リアリティ

2014年06月02日

自分の現実感だけが頼りという誠実さがあるならば、

現実はどこまでも現実でしかないから想像力が宿らないという袋小路もある。

2076声 編む

2013年11月29日

作品をどうにかこうにか編む。

推敲不十分だが致し方なし。

そして、深夜のポストにへなへなと、投函。

2053声 紅葉

2013年11月06日

広島名物「もみじまんじゅう」が、

こんなにもうまいものだと、

この歳になって知った。

 

早足の日常

2013年05月27日

朝から厚い雲に覆われていて、
終日曇り。
梅雨がすぐそこまで来ているのかもしれない。
今年は桜が咲くのも早かったけれど、
その後の季節も早足で過ぎているようだ。
この「鶴のひとこえ」の代筆もあっという間に一月が過ぎ、
毎日書くことの大変さと、
日常を書き留めることの意義深さを感じている。
私の担当は今月いっぱい。
もうしばらくお付き合いください。

爽やかな風

2013年05月20日

梅雨が迫っているのか、
少し湿度が上がってきた気がしていて、
昼間の風がとても心地いい。
ひところの強風も影を潜めてきたし。
日に日に色を落としていく麦畑の麦が、
刈取りを前に、風にそよいでいる。

ホップのゲップ

2013年05月13日

インディアンペールエールというビールがある。
ビールの原材料であるホップを、通常の2~5倍くらい使った香り高いビールのこと。
ビールにはゲップがつきものだが、このビールを飲んだ後のゲップは、香り高い。

 

恵みの雨

2013年05月11日

やっと雨が降った。
この時期畑は種まきの時期で、
雨が降らなければ幼少期の野菜が育たない。
知ってか知らずかラジオのお天気キャスターは「農作物にとっては恵みの雨」と言っていたけれど、
この潤いは人間にとってみたって恵みの雨だなぁと感じている。
トタンに落ちる雨粒の音が、ゆるゆると鳴っている。

ハルジオン

2013年05月01日

いつも車で通る麦畑の麦の背丈が、
この1週間くらいで20㎝くらいは伸びたような。
店の駐車場の雑草も日々勢いを増して成長している。
どこから種が飛んできたのか、
ハルジオンが咲いていた。
「ハルジオン」に「春女苑」という字をあてて歌にしてしまったのは歌手さだまさし。
「信じていいです 春女苑
必ず咲きます 春女苑
一つが二つ 二つが四つ
気づけば庭中 あなた」
ハルジオンは繁殖力が強く、放っておくとそこいらじゅうがこの花になる。
「貧乏草」という不名誉な通称で呼ばれることもあって。
「貧乏草」とはずい分な言い方だが、
駐車場中あなた、になる前に、
抜くことにした。