日刊鶴のひとこえ

この鶴のひとこえは、「めっかった群馬」に携わる面々が、日刊(を目指す気持ち)で記事を更新致します。担当者は堀澤、岡安、すーさん、坂口、ぬくいです。この5人が月替わりで担当しています。令和7年度は4月(す)5月(堀)6月(坂)7月(ぬ)8月(岡)9月(す)10月(堀)11月(坂)12月(ぬ)1月(岡)2月(す)3月(堀)の順です。

6198声 熟練のアクセル

2025年05月27日

9時に起きる。あまり眠れず。ひとまず後片付けをして包丁を研ぐ。その後眠気がきて横になった。二時間横になる。起きたのは13時頃だった。靴のかかとが疲れてきたので靴を見に。いろいろ試し履きをしたら気分転換になったと思う。靴は履かないとわからない。夜は千晶ちゃんと焼肉屋へ。間仕切りをした個室で焼肉をいただいた。コースで頼んで一つ一つ丁寧な料理で楽しめた。帰りの代行の運転手さん、おそらく70歳前後かもしれない。とにかく運転がうまかった。アクセルとブレーキが心地よく、酔っていたせいかもしれないが品格すら感じた。

6197声 大事なお客様

2025年05月26日

日頃からお世話になっている方々が5名でご来店。気合いを入れて仕込む。いい仕込みが出来たのに最後でミス。どこでミスしたのかもはっきりしないがミスはミス。疲れているとか言い訳にならない。

6196声 クラフトビアハウス

2025年05月25日

クラフトビアハウス当日。空模様が心配されたが蓋を開ければビール日和。高崎に来て10年近く経つ中で知り合った方々があちらからこちらからいっぺんに来ていて同窓会みたいな気分になった。中島みゆきは「5年かければ顔立ちも変わる」と言っているがその通り。5年以上前に知り合った人たちは皆それなりに顔立ちが変わっていた。とにかく元気そうなのが何より。もしかしたらそれほど元気ではないことも増えたかもしれないしビールを飲んだから元気に見えたのかもしれないが、そういう空間の、それこそ場所の一役をうちのビールが担えたことが嬉しかった。

6195声 二足の草鞋

2025年05月24日

今日は予約がないつもりでいたが昨日になり予約が入った。一度予約をいただいたが体調不良で一旦キャンセルになり、けれども体調が戻ったとのことで再度ご予約いただいた。高崎は初めてとのこと。グーグルマップでうちを見つけて予約してくださったらしい。店の情報の少ない中ご予約いただいたお客様にはいつも、その嗅覚を裏切らないようにと心がけている。お連れの方は私と同年代くらいだろうか。これから本業とは別の事業が始まるから落ち着かないと仰っていた。本業が造園業で新たに農業を始めるとのことである。どちらも身体を使う仕事で実際に現場にいるというから共感してしまう。営業が終わってクラフトビアハウスのブルワー交流会に参加。ここでも二足の草鞋でビールを造る方が二人いた。一人は米農家をやりながら、もう一人は建築業をやりながら。一日でこんなにも、しかも皆同年代である。またお会いできるように、その時まで頑張ろう。

6194声 春の終わり

2025年05月23日

アスパラが終わってルッコラは花を咲かせ山椒が実をつけ始めた。わが家の庭の春も終了である。数年前に植えたアスパラが今年になって多く芽を出した。採れたてのアスパラはみずみずしく果物のような甘みを備えていた。今年は店の料理に上る山菜に交じって「うちの庭で採れたアスパラです」と説明するのがお決まりだった。時期としては山菜もひと通り終了である。献立改編の時期である。

6193声 オフ

2025年05月22日

考えることをオフにする時間がないと次の考えが始まらない。そういうことを意識するようになったのは最近のこと。今までなんとなくそれをしてきたつもりでいたができていたと思っていたのは勝手な思い込みで大抵ができていなかったのだなとも思う。考えているようでいて考えられる状態ではなく、そういう状態でやり過ごせた。穴の大きすぎるザルのように本来留めておかなければならないものまで穴からこぼれていたのに気づかぬまま時が過ぎても、あまり問題がなかった。ところがそれでは問題が起こるようになってきた。何かを落としたりこぼしたり、どこかにぶつかったりする。それくらいならばまだいいが準備するべきものがそろわないといったことが平気で起こる。頭も身体も動きが緩慢になったのは、頭と身体がオフになりにくくなったことでもあると思う。

6192声 休息日

2025年05月21日

五日ぶりの休息日。やることはそこそこあるが今日は何ができるだろうと思いながら朝風呂に浸かる。風呂から出て体操をして、高倉町珈琲のモーニングへ。高倉町珈琲のソファに座ると頭が動き出す。いつもはここでその日のやることを整理するのだが今日は全く頭が働かない。ダメらしい。仕方がないのでボーっとして過ごす。10時から足踏み整体に行き、戻ってから何ができるだろうと思ったが寝てしまった。その後起きて床屋に行き、買い物をして店へ。包丁を研ぐ。包丁を研ぐと頭が動き出す。はずだが動き出さず。やはりダメらしい。そういう日である

6191声 シャリ

2025年05月20日

久しぶりにご来店のお客様。半年ぶりくらい。うちのシャリを気に入ってくださったようで、「また食べたくなるんです。やっと来られました」と仰っていた。先月も同じようなことを言われたことがあり、「このシャリは依存性があるんだよ」と。自分では当たり前になってしまっているためそこまでわからないが、そういう感覚を持たれている方もいるのかと思った。確かに一度行った店にまた行きたくなるときはその店の何かを再び味わいたいと思うからだろう。そう感じてくださるお客様がいることを知れてよかった。

6190声 「場所」とは何か

2025年05月19日

「場所」という言葉について、という話題が先の富山旅の最中に上がった。それは具体的な「場所」もあれば目に見えない精神的な「場所」もあるだろうが、一つの理解の仕方として「何かと何かが出会うところにできるのが場所」ということを太田住職は仰った。これまで「場所」という言葉を使うときに「ある一定の広さのあるところ」くらいにしか考えていなかった私は広さを伴うならばその面積は文字通り大きくなければならないと思いがちだった。ところが「何かと何かが出会うところ」という考え方に沿えば、例えばご飯におかずが並ぶだけで「場所」になる。料理に酒が添えられても「場所」だろう。そう思ってはたと気づく。そうか、自分は場所に、つまりそれは複数からなる空間であることに興味があって、そしてその構成員の役割に興味があったのかと。料理などなくとも単体でおいしい酒に魅力があるのは分かる。しかし何かと合わさってよくなる酒というものにはるかに惹かれてきた。燗酒がそうだしナチュラルワインがそうだしシンキチのビールもずっとそのことを意識している。つまり場所の構成員たるための要素、もっと言えば場所の中でどんな役割、立ち回りをしているかに興味があるのかもしれない。「場所」という言葉を通して自分に気づく瞬間であった。今日はその富山旅でご一緒したお客様のご来店。旅を共にしたから余計にわかるそれぞれの役割。

6189声 鮨が好き

2025年05月18日

今日は直前に入った予約で若い男性一人のお客様。仕事の忙しい日が続きご褒美で鮨を食べに来たとのこと。市内にお住みらしい。鮨がお好きなようでそれは食べ方を見れば分かる。鮨を楽しみたければ咀嚼するようになる。一口完結型の料理だからこそ口の中の変化が楽しみの一つとなる。ネタによりシャリの違いにより店ごとに印象は変わる。そういう意味では同じ噺でも演者が違うと別物となる古典落語に似ているかもしれない。黒酢のシャリだと伝えたら中華料理の話になった。そこから紹興酒の話になり、ヴァン・ジョーヌの話になり。こうしてお客様と味の話で時間を過ごせるのは満たされる気分になる。

6188声 調理場に就職

2025年05月17日

ご両親と息子さんの3人ご家族で来店。初任給で両親にご馳走してあげるのだそう。どんな仕事に就いたのかと尋ねれば調理とのこと。しかも和食ということだった。それはついサービスしたくなる。ご両親は私と同じくらいの年齢だろうか。このくらいの息子がいてもおかしくないなと思う。板前になり初めて調理場を経験した29年前を思い出す。未経験による自信のなさと理屈の多い自我に挟まれながら必死だった。いくら酒を飲んでもよく眠れたし悪い夢も見なかった。初めての仕事でまだわからないことばかりだろうけれどそのままでいい。大丈夫だからと言ってあげたい。

6187声 気づくまでに半月

2025年05月16日

ひとこえのことをすっかり忘れていた。半月も忘れていたのはおそらく今までになく、気づいて驚いた胸に手を当てて考えてみるがとくに理由は思い当たらない。いい歳なのに相変わらず気忙しく相変わらず日々やることが余りがちなのは今に始まったことではなく。今日から現在と過去の分と二つずつ書いていこうと思う。毎日細かい行動表をつけているのでその日何をしていたのかはおそらく思い出せる。

6186声 北海道の友人

2025年05月15日

ビールの郵送手配をする。群馬から北海道に移り住んだ川野さんの奥様からビールを送ってほしいと連絡があった。調べてみたら川野夫妻が引っ越してから7年経つようだ。あっという間だな。川野さんは北海道でワイン用ぶどうの栽培をしている。実直な方で裏表がない。優しい笑顔の記憶しかないがお元気だろうか。奥様によればご主人は日焼けで真っ黒だとのこと。そういえば色白だったよな。また会いたい人が増えた。

6185声 5月も半ば

2025年05月14日

昨日に引き続き今日も暑い。予報では夏日になるらしい。庭の片付けをする。庭に夏野菜が植えられてその時に刈り取られて山積みになった枯れ木や雑草を短くして袋に詰める。庭の管理はもっぱらともちゃんがしてくれているので私はその補助的な仕事。きれいになった。水曜日は整体の日で身体をほぐす日だが一週間の疲れがどっと出る日でもある。

6184声 野菜料理

2025年05月13日

山菜のお浸しに軽くヅケにした本鱒を和えて卵黄ソースでお出ししている。まずまずの評判。派手さはないがこういう料理を挟むとコースにメリハリができる。山菜のモノが良ければコース全体の深みも増す。山菜の香りと苦み、出汁の旨み、本鱒と卵黄のコクの料理。全体としては軽さの料理。野菜をおいしく食べてもらう料理をしっかり取り入れようと思う今日この頃。

6183声 ぴたりとははまらず

2025年05月12日

昨日倉林くんと久しぶりに飲んだ。今年になって初めてかな。変わらないな。歳はちょうど10個違うはずだから43歳か。私がビールの研修に行った歳だ。シンキチの借り入れをした歳。何かやるには彼もいい時期ではないか。のんびりしていると人間はあっという間に動けなくなる。彼の場合は私ほど酒量が多くなさそうだから大丈夫か。GW明けの暇な日が続く。鰻の八幡巻きの試作をした。昨年9月に京都の近又でいただいた八幡巻きがおいしかった記憶がずっと頭に残っていた。悪くはないが近又とは別物。何が違うか考える。

6182声 ほうじ茶ビール

2025年05月11日

ビールの仕込み。今日はほうじ茶のビール。以前にも数回仕込んだことがあるがイメージどおりにはいかなかった。エビスが期間限定ビールでほうじ茶のビールを出していて、どういう自信かわからないがこのくらいでいいなら作れるかもしれないと思ってしまった。だいたいそううまくはいかない。さてどうなるか。

6181声 時間感覚

2025年05月10日

本庄のサクラさんへ。ナチュラルワインの店。10数席をマスター一人で切り盛りしている。マスター一人で切り盛りしている所謂ワンオペのナチュラルワイン店は高崎にもいくつかあって時々行く。それぞれ個性的で面白い。サクラさんはワインの好みとそれから時間感覚が似ているかもしれない。程よい距離感で程よいタイミングで出してくれる。仕事の合間に立ち寄るカフェのように、その店と自分の時間感覚が似ているとリズムを作れる。そういう酒場はありそうでなかなかない。