なんと、この日刊「鶴のひとこえ」も、本日で493声を数えるではないか。
となると、100声毎の記念特別企画が目前に迫っているではないか。
しかし、まだ企画内容が何も決まっていないではないか。
これは、非常に不味い事態ではないか。
反復が、一寸しつこいではないか。
もう、止めても良いではないか。
あっ、出羽内科。
何て、ギャグを考えてる場合ではないか。
企画内容を、早急に考えないといけないではないか。
企画自体を、後7日で煮詰め、実行せねばならないではないか。
何時もの事ながら、その企画を発表したところで、自らに利はないではないか。
いや、それでも良いではないか。
いつか、良い事があるのではないか。
例えば、場末の繁華街に、小料理屋が在るとするではないか。
ふらりと入ったカウンターに、眼元涼やかな、
和服美人女将がいるとするではないか。
注文した瓶麦酒と、小鉢に入ったホタルイカの沖漬のつき出しを、
透通る様に白い細腕で、出してくれるとするではないか。
そして、これまた透通る様な声で、
「先日の、鶴のひとこえ500記念特別企画、面白かったです」
と、言ってくれるとするではないか。
いや、例えば、の話ではないか。
でも、若しかしたら、いつかそんな夜が来るのでは。
無いか。