日刊鶴のひとこえ

この鶴のひとこえは、「めっかった群馬」に携わる面々が、日刊(を目指す気持ち)で記事を更新致します。担当者は堀澤、岡安、すーさん、坂口、ぬくいです。この5人が月替わりで担当しています。令和6年度は4月(ぬ)5月(岡)6月(す)7月(堀)8月(坂)9月(ぬ)10月(岡)11月(す)12月(堀)1月(坂)2月(ぬ)3月(岡)の順です。

221声 四角四面の三角野郎

2008年08月08日

やはり今年最高だった。
本日午後2時、本県館林市で、全国最高気温である37.3度を観測。
こりゃ暑いわけだ。

今日みたいな炎天下。
館林で立ち話なんかしてた日にゃあ、熱にやられて、
ふらふらと往来で踊り狂う人が多数出現。
そこから生まれたのが、「館囃子」
脳味噌沸騰中の折。

220声 クマの上塗り

2008年08月07日

実は今、夜もかなり深い時刻。
苦戦していた原稿を漸く書き終え、一先ず束の間の安心感。
クールダウンがてらにコレを書いている。

クールダウンなので、あまり熱を入れて書いてもいけない。
寝床に入って、すんなり寝れる様な具合の文章を心がけねば。
しかしこんな事ばかり書いていると、
「もっと身ぃ入れて書きやがれってんだ、この三角野郎め」
ってな温かいお言葉を、沢山頂戴しそうである。
そう言った様な心の温かい方は、寝る前のクールダウンがてらに読んで欲しい。

ちょいと小耳に挟んだ話。
この日刊「鶴のひとこえ」を、寝る前でなくて毎朝、
出社する前などに読んでくれている人も居るとか居ないとか。
いや、直接聞いたので居る筈。
そう言った方の場合は、出社前のウォームアップがてらに。

本題に入る前に私の瞼の方がダウンしてきてしまった。
今日はコチラの挨拶の方が近い。
では、「おはようございます」。

219声 呑んで呑まれて早8年

2008年08月06日

昨日から、話は戻って本日。
夜半から早朝にかけて、風雨と共に雷鳴轟き、熟睡出来ないったらありゃしない。
寝不足で腑抜けた体を引きずって、淀んだ眼つきで出掛けた。
行き先は高崎市の榛名と倉渕。

終日の取材仕事。
農園で梨をもいだり、公園で遊んだり。
しかしこれ、決して遊んでいる訳ではない。
遊んでいる所を取材撮影して行く、仕事なのである。

そして、今回のモデルになってくれた小学校二年生の女の子。
生まれ年は2000年(平成12年)。
実に素直な良い子で、大いに助けられた。

そして今これを読んでいるのは、
おそらく2000年を昨日の事の様に思い出せる読者の方々。
不発に終わった2000年問題に始まり、総理大臣は小渕総理から森総理へ、
当時の流行歌はサザンの『TSUNAMI』や福山雅治『桜坂』やら。
そんで流行語大賞は、慎吾ママの『おっはー』と、
急速に普及したインターネットの『IT革命』。

どうやら日本では、私たちが呑んだくれていても、素直な良い子は育つ様である。

218声 夜の底を平泳ぎで回遊

2008年08月05日

先週の話。
金曜日は中之条町、土曜日は桐生市と、支離滅裂型に県内を右往左往していた二日間。
どちらも濃い内容の一日であった。
そしてどちらの街でもやはり、ビール片手に夜の底を平泳ぎで回遊。
なんとか岸に辿り着いて、あやうく朝。

まず、金曜日の中之条では、クーポン冊子「きて割」の発行日。
その発行記念として、「地蔵峠とカンカン帽」の姿で、町役場にて関係者各位の方々にご挨拶。
若干冷や汗をかきつつ、一同で町の活性化を願う。
その後、担当課の方、そして中之条町長にもご挨拶。
更に冷や汗をかきつつ、私も町の観光振興を願う。

役場の外に出て、早速、地蔵峠(堀澤氏)が「よし風呂だ」ってんで、一路四万温泉へ。
温泉で冷や汗を流して、ようやく一息。
温泉に浸かっている時もそうなのだが、上がってから手拭い首にかけて下駄履いて、
涼風が吹き抜ける川原沿いをゆったり歩いてる時。
これが極楽。

すこし涼んだら、早速、カンカン帽(私)が「よし麦酒だ」ってんで、一路中之条中心街へ。
店内できて割を見せて、ようやく一杯。
割引内容である焼肉一皿をつつきながら、次に行く場所を探すべく、パラパラとページをめくる。
次の店が決まって店を出る頃、夜街の海原へ緩やかに潜水。

217声 L字カウンターのブルース

2008年08月04日

さて、と書き出してから、PCの前で反芻すること小一時間経過。
そろそろ晩酌の酔いも醒めてきた。
酔い醒ましに冷たい麦茶でも一杯飲んで、蛙の声でも聞きに行こうか。

って、駆け込み乗車してくる思い出。
脱線覚悟で文章化作業。
いつかの夏。
山の手から少し外れた、東京の下町。
その日夕方、私は駅の裏通りにある、立ち飲み屋で独り呑んでいた。

L字カウンターで言う、短い部分の奥。
瓶ビールに煮込み、やがて酎ハイ。
カウンターの向こう、愛想の良い店のおばちゃんが、
空になった私のグラスを見、気を利かせて。
「注文は大丈夫かい」
「じゃあ、酔い覚ましに瓶ビール」
私が言ってから一拍置いて、斜め向いL字カウンターで言う、長い部分の手前。
日に焼けて、白髪交じりの坊主頭が黒光りしているおやっさんが、のそっと小さく動いた。
そして、呂律の回らない舌で言った。
「酔いをよぉ、醒ましちまったら、もったいねぇじゃねぇ」

あっけに取られていると、瓶ビールが到着。
業とらしく目を泳がせて、曖昧な返事の私。

会計を済ませて店を出る時、おやっさんを見たら、
ぼやけた視線で壁に貼ってあるメニューを見つめていた。
いささかひょうきんで、どこか悲しそうな顔。
店を出ると、暑さに歪んだ夜の街。
「もったいねぇじゃねぇ」
って、真似しながら信号待ち。

216声 セクシーな八木節

2008年08月03日

「音に聞こえた国定村のぉ〜♪博徒忠治の生い立ちこそはぁ〜♪」
耳の奥には、未だ微かに残る八木節音頭。
胸の中には、未だに感じる八木節の温度。

濃い夏の日差し降り注ぐ中で、実に濃い二日間だった。
故に二日間、「鶴のひとこえ」の内容は薄くなっていた。

中之条町から桐生市。
その珍道中の内容を、明日から向こう一週間位かけて伝えてゆこう。
さて何故、今日から書き出さないのか。
今、こうやって内容更新の為にキーボードを打っているのだが、
どうも打つリズムが、「テンテンテンテケテン♪テンテケテケテケテンテケテン♪」。
八木節の音頭になってしまうのである。

やはり昨夜の、桐生八木節祭りの影響。

八木節ビートに乗って、体中の血を滾らせながら、櫓の周りで踊り狂う人々。
みんな汗だく。
化粧が落ちて眉毛が無くなってる姐さんも、眼鏡がズリ落ちてる薄頭のおやっさんも。
汗でその赤い顔をキラキラさせながら、音頭に合わせて八木節ステップ。
煌々とした街灯に照らされるその様。
みんなセクシーであった。

そして今日も、桐生八木節祭りは開催。

215声 カンカン照り

2008年08月02日

祭に沸く桐生より送る本日のひとこえ

夏盛り 銭湯から聞く 祭の声

                  市内の居酒屋「いろは本舗」カウンターにて

214声 「カンカン帽」当日

2008年08月01日

中之条町のスナックピエロより送る本日のひとこえ。

喉鳴らし 浴衣にこぼる ビールかな

                       ピエロの便所にて

213声 「カンカン帽」前夜

2008年07月31日

帯よし。
着物よし。
カンカン帽よし。

「よしよし」って、明日の持ち物を指差し確認。
しかし、確認すればするほど露呈する「よくない」。

帯の締め方は憶えてない。
着物には無数のたたみ皺。
カンカン帽は、まぁ大丈夫か。

これ着て、向う先は中之条。
これ着て、行く町ん中の店。
これ着て、訪問する町役場。

いやはや、明日は沢山の視外線を浴びそうである。
おまけに、夏空から降る濃い紫外線も懸念される。
つまる所、この分だと状況は市街戦に突入の予感。

それでも何故行くのか。
そりゃ勿論決まってる。
そこに、温泉と生ビールがあるから。

212声 発売開始1秒で漂流

2008年07月30日

「お盆休みに何処へ行こうか」
なんて、七月も明日で終わると言うのに悠長な考え。
そんで、「電車なんかどうだろうか」
そうだ、「夜行列車でどこか遠くに」

って思い立って本日。
最寄り駅のみどりの窓口へ。
終了時間の30分前の19時30分頃着いたら、先客に二十歳そこそこのお嬢さん。
待ってる間に聞こえる会話によると、
なにやら東北方面の新幹線指定席を探しているらしい。
そのお嬢さん。
JR路線に疎く、また日本地理にも明るくない為か、非常にグズグズ。
しかし親身になって、アレコレと最善の路線及び乗車時間等を端末から捻り出そうとしている、
職員のおやっさん。

待つ事20分。
「はぁい、どうもぉありがとうござぁいましたぁ」
って、切符を手にしてようやく去るお嬢さん。
「よかったね、良い旅を」
って、満面の笑みで送るおやっさん。
「よし、ようやく順番」
って、窓口に立つ私。

するとおやっさん、もう露骨に残念顔で応対。
「へぇい、なに」
明らかに投げやり、おまけに目は死んだ魚の目の如く。
「空席の紹介をお願いしたいんですが…」
と、丁重に問う。
「へぇい、どーぞー」
と、低調な返事。

停泊している船も、一瞬にして波にさらわれてしまう位、上がってきたイカリ。
必死に押し殺して私。
「ドコソコ駅発の特急ナニソレなんですが、お願いします」
間髪入れずにおやっさん。
「無いね、99%」
ぶっきら棒に吐き捨て、ダルそうに端末をカチカチ。
「はい、無し」
「その列車は発売開始1秒で満席だから」
っちゅう捨て台詞と共に、返ってきた答え。
イカリが上がり過ぎて、船は転覆。
「はい、じゃあ結構です」
因業な態度にあきれ、その場を去る私、漂流者の如く。

211声 山奥に黒ビキニ

2008年07月29日

仕事で、毎月何度か行くのが上野村。
大自然に抱かれた、静かな山間の村。
村役場の前では、緩やかな清流の川。

今日の昼前、川の前を通りかかったら、水遊びをしている方々。
浮き輪を付けた子供等と、若奥さんとその友人らしき女性数名。
青空の下、気持良さ気にキャッキャッキャッバチャバチャバチャ。

川上には、暇そうに釣り糸を垂れてるおやっさん。
川下の方へと、暇そうにふらふら歩いて行く私。
まさかこんな山奥で、思いもよらない黒ビキニ。

210声 脳上浸水

2008年07月28日

昨日の豪雨で、列島に被害が続出と言うニュース。
確かに、昨日は高崎に居たのだが、夕方の集中豪雨には足止めを余儀なくされた。
やはり、道路脇の側溝から溢れ出しており、至る所で道路が灌水していた。

一夜明けて今日。
FMぐんまを聞くと、高崎市内でも床下浸水した家屋は多数あり、
立体駐車場まで、豪雨による被害で一時機能停止になったとの事。
そして、取材仕事で行った高崎市上豊岡町の「茶屋本陣」。
この茶屋本陣ってのは、大名の参勤交代や上級武士、公卿などが利用するために造られた、
江戸時代の休憩施設。
現在では、高崎市が誇る文化遺産として保護されているのである。

そんな由緒ある建物の外壁が、昨日の豪雨で少し崩れていた。
文化財の敵は天災である。
では、文化財を天災から守るにはどうすれば良いのか。
考案した人は天才である。
今日の昼飯は天丼である。
あの人の髪は天パである。

私の脳味噌にも、どうやら雨水が浸入。
さしづめ脳上浸水ってトコだが、チト語呂が悪い。

209声 なっからユルくってもいーんだんべ

2008年07月27日

餅太郎(って名前のお菓子)と缶ビール(って名前の発泡酒)でようやく一息。
部屋の窓より彼方、煌々と灯っているパチンコ屋のネオンを眺めながら一口。

その横の夜空、三角の赤い点が点滅している。
ありゃきっと、群馬県庁が放つ灯台的役割光。

そう言えば、上州人は「県庁」を「健康」みたいに発音する。
しかし、標準語では「県庁」は「館長」みたいな発音になる。

なんだか今日の鶴のひとこえは、いつにも増してユルい。
しかしまぁ、日曜の夜なんてのは、ユルい位が丁度良い。

これを読んでいる勤め人の方々。
日曜の夜、ないしは月曜の朝から、PCを点けて書いてある内容が、
「未だ先の見えぬ日本経済において、原油価格高騰においての抜本的対策がどうのこうの」。

こんな暗い内容が書いてあってら、出社の気力を削ぐだけである。
そして、これを上州弁で言うと。
おーかくれーことばぁいゆってると、会社いぎたくなくなっちゃうよ。
だから、ユルくていーんさねー。

208声 めっかった小諸

2008年07月26日

本日、「男はつらいよ」第40作寅次郎サラダ記念日のロケ地であった小諸で行われた、
渥美清さんの13回忌に参加してきた。
今年は、渥美さんの生誕80周年であり、寅さん映画誕生から40周年。
映画「男はつらいよ」第40作寅次郎サラダ記念日の公開からは20周年。
今年は様々な節目が重なった、大切な年なのである。

なので、来場されたのは驚く無かれ、
「男はつらいよ」監督・脚本、言わずもがな山田洋二監督。
第40作寅次郎サラダ記念日のマドンナ役であった女優・三田佳子さん。
そしてそして(そしてだって一回で済まない程興奮しているのである)、
映画冒頭シーン泥棒役で出演されている、シリーズでも御馴染みの俳優・笹野高史さん。

開催されたトークショーでは、小諸ロケの話、寅さんの話。
そしてそして(そしてだって使い回してしまう程興奮しているのである)、
心温まる、また、生涯最高の喜劇人であった渥美さんの話。

会場の寅さんフリーク達の心は、感銘して共鳴。
「夢をありがとう」って、天国の渥美さんまで届く筈である。

そしてそして(そしてだってもう勘弁してくれってな程興奮しているのである)、
会場で会ったのは、第200声記念でココに出演して頂いた「尾瀬の寅さん」。
寅さん、あの格好だけに、会場では目立ちに目立ってた。

当日、ロケ地めぐりバスツアーで添乗員を務めた寅さん。
私が会った時、見せてくれたのが、ツアーの最中にロケ地でめっけた古銭の100円玉。
「もしかして、寅さんが落っことしてったんかも」
ってな話を、寅さんとしている寅さんファン。二人とも真顔。
渥美さんの軌跡を辿る日、奇跡の一つや二つ起こったって不思議ではない。
盛る夏の日差しの下、渥美さんが好きだった小諸にて。

207声 衆食戦線異状なし

2008年07月25日

天井付近に設置されたテレビ。
映っているのは高校野球。
地方大会群馬地区決勝戦。

正午も半ばを過ぎて、落ち着きを取り戻した店内。
つま楊枝で歯間を突付いているおっさんも、
ラーメンの麺を箸で掴んだまま動かないおじいちゃんも、
みんなテレビにかぶり付き。

そんな光景を、新聞越しに眺める私。
テレビから流れる応援団の歓声。
断続的に啜るラーメンの音。
路地裏、大衆食堂の夏。

206声 注目四千年の歴史

2008年07月24日

どうやら、学生諸君は夏休みの様。
街中で、濃く日焼けした小僧等を沢山見かける。

そんな小僧等を見ていて、フト思い出した事が一つ。
挨拶である「起立、注目、礼、着席」。
って、今でも授業が始まる前にやっているのだろうか。
と言うのも、この「注目」が盛り込まれているのは群馬県だけらしいのである。
世間一般では、「起立、礼、着席」。
群馬一般では、「起立、注目、礼、着席」。

注目してから礼。
この挨拶方式を、他県にどんどん輸出してたら良いのではなかろうか。
注目される方は、いささか不気味であろう。
しかし、注目の歴史を継承して行くべきなのだ。

205声 デイドリームビリーバー

2008年07月23日

夕方過ぎに夕立。
これでちったぁ、なんて考えは甘かった。
日中の蒸し暑さに、さらに拍車が掛かった様。

これで今日も、どうやら寝苦しい夜になりそう。
しかし、昨日も然りだが、どんなに寝苦しさに蠢いても、依然として夢は見ない。
脳内における、夢の映写装置が正常に稼動していない人間なのである。
なので、夢を毎日見ると言う方々が非常に羨ましい。

翻って、毎日夢を見る方々にしてみれば、
「楽しい夢ばかりじゃないんだぜ」っと、当然ドリーマーの苦悩がある事だろう。
しかし、羨ましい。
もっと言うとズルイ。
更に言うと勘弁してくれ。

ちゅうのは、夢の話。
ドリーマーの方々の十八番なのが、酒席などで恒例演目となっている「昨日見た夢の噺」。
「そう言えば、昨日見た夢にオマエが出てきてさぁ…」
この長尺の演目を聞きされるのがツライ。
更に言うと勘弁してくれ。
当然夢の話なので、フリもなけりゃオチもない。
そして、最後まで聞いても腑に落ちない。

私、実は是が羨ましい。
是非ともこの演目に挑戦したいのだが、中々稽古すら出来ない。
夢を夢見る蒸し暑い夜。

204声 「急がば回れ」そして「胃酸オクレ」

2008年07月22日

今日、道を走行中、やけに沢山の交通事故現場を目撃。
救急車が来る様な大型事故や、ちょっとした玉突き追突事故など。
夏休みに入った最初の三連休。
気分も何処と無く開放的で、走行中もついつい加速気味。
気を引き締めけりゃいけない。

と言うのも先程、身をもって実感。
本日帰宅時間が何時もより遅め。
寝る前に片づける予定の仕事は山積。
連休中の酷使で、遂に肝臓がストライキ。

そして夕食。
普段のビールは一回休み、いそいそと白米とおかずをかっ込む。
しかし、如何せん夏の浮かれ気分。
気分も何処と無く開放的で、食事中もついつい加速気味。
気を引き締めた時にはもう遅い。
完全に食い過ぎ。
既に「ハラガグルジイ」
私に「太田胃酸オクレ」