目的もなく路地をぶらぶらするだとか、
陽の高いうちから酒を飲むだとか、
たまたま銭湯があったから入るだとか、
そういう遊民的な行動がすっかり身についている私は、
仕事でもランチタイム中に進んでお客さんに昼酒を提供してしまう。
そういう何の得にもならないことをする人に会いたいのだね。
2013年05月02日
目的もなく路地をぶらぶらするだとか、
陽の高いうちから酒を飲むだとか、
たまたま銭湯があったから入るだとか、
そういう遊民的な行動がすっかり身についている私は、
仕事でもランチタイム中に進んでお客さんに昼酒を提供してしまう。
そういう何の得にもならないことをする人に会いたいのだね。
2013年05月01日
いつも車で通る麦畑の麦の背丈が、
この1週間くらいで20㎝くらいは伸びたような。
店の駐車場の雑草も日々勢いを増して成長している。
どこから種が飛んできたのか、
ハルジオンが咲いていた。
「ハルジオン」に「春女苑」という字をあてて歌にしてしまったのは歌手さだまさし。
「信じていいです 春女苑
必ず咲きます 春女苑
一つが二つ 二つが四つ
気づけば庭中 あなた」
ハルジオンは繁殖力が強く、放っておくとそこいらじゅうがこの花になる。
「貧乏草」という不名誉な通称で呼ばれることもあって。
「貧乏草」とはずい分な言い方だが、
駐車場中あなた、になる前に、
抜くことにした。
2013年04月30日
山間部で暮らす夫婦のお宅にお邪魔した。
交通の便が悪いというわけでもないが、交通量は少ない場所。
朝になれば鳥の鳴き声が響き、日が暮れれば静まり返る。
街場の日常とはかけ離れている感じがするのは、
車が日常になり過ぎたせいもあるだろう。
連休の谷間の駅前の朝は、その音からして慌ただしい。
2013年04月29日
4月29日、昭和の日はほとんど雨が降らない。
以前過去の天気を調べたこともあるが、
やっぱり晴れの特異日だった。
今日も朝から天気がよくて、
なぜか得意げになる私だった。
2013年04月28日
なんでも評価には2種類あると思っていて。
それそのもの。単体の良さ。と、それが周りと出会ったときに生まれる良さと。
料理で言えば一つの食材にはそれそのものの良さと、他の食材や調味料と一緒になった時の良さと。
役者で言うなら個人の演技力と、他の役者と掛け合いをした時に生まれる良さと。
出会いの良さは単体の良さがあるからこそ良くなるものに違いないが、
ときにそれほどでもない単体同士が出会ってなんだか妙にいい感じが生まれることがある。
出会いそのものに意味が生まれるのはこういうときである。
いい出会いには、不全感を埋めてくれる力がある。
2013年04月27日
東京に出かけてきて、
やっぱり連休の初日だけあって朝の電車から込んでいた。
都内に行くとこの頃女の人同士の連れ、
酒盛りが多いのに気づく。
それほどじっと観察しているわけでもないが、
カップルが案外少ないと感じる時がある。
女の人が自立を覚悟したことによる何かなのか、
そういうひしひしとした雰囲気に、
都会では多く出会う。
そう言えば、
抜井諒一に会った。
元気でした。
2013年04月25日
何もしていないのに瞬時にして資産総額が増えるというのは一体全体どういうことかちっともわからずにいたが、
結局世の中は「出来事」じゃなくて「考え」ででき上がってるんじゃないかと思ったら、わかった気がした。
たいへんなことはたいへんなことだと思えばたいへんになるし、そうでもないと思えばそうでもない、というのと同じで。
そもそも私は、たいへんな「出来事」より、たいへんな「考え」の方が怖い。
2013年04月24日
昨夜の疲れで動けないかと思ったらそうでもなく。
ひょっとすると動けないのは明日かもしれないが。
調べたら松井田駅から高崎駅までは22㎞。
これは伊勢崎駅から高崎の観音様までの距離と同じ。
22㎞は長い。
これを歩ききる秘訣は、
やめないことの積み重ねと、
今この瞬間へ興味を持つこと なのだと思った。
2013年04月22日
荒天一過で真っ青な空。
どっかで見た色だと思ったら何日か前にユニクロで買ったパンツの色と同じだということに気づく。
そして気づけばビールの栓を開けていた。
ビールは闇よりも、
青空が似合う。
2013年04月21日
4月にしては寒い一日。
晴れ間の出た午後に赤城山を眺めたら雪化粧していた。
六合では昨夜から大雪だったらしく、
20㎝も積もったとのこと。
4月の天候が不安定なのは毎年のことだが、
それにしても20日を過ぎての雪は珍しいかもしれない。
木々が芽吹くとき、
まさにちょうど今この時期のことを「木の芽時」と言う。
木の芽時は天候ばかりでなく体調も不安定になりやすい。
冬場の疲労が湧いて出て来るのだろう。
いわれのない倦怠感が続いたりする。
こうなったらリセットが必要なのだと観念するしかない。
極力食べないようにすること。
食べる時はよく噛んで食べること。
甘いものは控えること。
酒を控えるのも必要かもしれないとちゃんと考えること。
2013年04月20日
怖さに直面した時に何かを頼りにしたいと思うのが動物で。
それはエネルギーの大きなものでないと、文字通り頼りにはならない。
直面した怖さに対して人間も含めて動物は、「怒り」で応じてしまうことがよくある。
それは怒りが、手っ取り早く自分で用意できるエネルギーとしては大きいから、
なんだろうと思う。
2013年04月19日
風の強い一日だった。
我が伊勢崎駅前の古民家はその影響で、漆喰の壁が剥げ落ちた。
今年はちょっと例年にない強さの風の日が多い気がする。
雨の音に比べて風の音は強弱が激しいから、
どこか威圧的に感じる。
夜になって静かになり、なにより。
2013年04月18日
今日から風炉。
抜井が好きなのは風呂。
そうじゃない。
お茶の稽古で、
冬が終わって暖かくなると火の元が変わる。
畳に切り取られた小さな囲炉裏から畳の上に設えた場所に。
その畳の上の炉のことを「風炉」と言う。
今日はお茶の稽古で、
今日からそれが風炉になったというわけ。
風炉になると使う道具も小さくなって、
たとえば柄杓も釡も。
これからの季節の大事は「涼を呼ぶ」こと。
そのためには何事もコンパクトに。
くべる炭もほどほどに。
所作は小気味よく。
2013年04月17日
どうも東京にいるらしいです。
そんなこと言ったってよくわかりませんよね。
そもそも抜井諒一が何者かすらわからない人がいるでしょうから。
しかし1926回も書き続けるというのはね、
すごいんですよ。
やってないからなんとなく見ますけどね私なんか。
この「鶴のひとこえ」、
どんな人が読んでくれてるんですかね。
たぶん彼は飲んだくれてるでしょうね。
2013年04月15日
突然ですけれど今日から少しの間、
これを書く人間が変わります。
昨日まで「鶴のひとこえ」を書き続けていた抜井諒一が、
どうもこの1926回も続けてきた大作を更新できない状況にあるらしいのです。
それで「一定期間、堀澤さんに書き手をバトンタッチ出来ればお願いしたい」と。
申し遅れましたが私、
抜井諒一とともにこのサイトを運営しております堀澤といいます。
今までこんなことはありませんでしたから一番心配してるのは私ですが、
彼が書ける状況になるまでの代演ということでよろしくお願いいたします。
それにしてもやりにくい。
「それにしてもやりにくい、なんて言わないよな、抜井は」
なんて考えてますますやりにくい。
ちなみに今確認しましたら、
2007年の12月までは私が書いていたのですが。
5年と3か月ぶり。
いまとなっては久米宏のあとの古館伊知郎の気分です。
真打ち登場までのつかの間の辛抱だと思って、
少しの間おつきあいくださいませ。
明日からはもう少し肩の力を抜いて。